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2011年9月16日 (金)

『太平記』にみる南北朝時代の戦い方

『太平記』に出てくる軍略理論の裏付けは、正統軍法ではなく、どちらかいうと、当時の悪人の軍法である。それは盗賊、すなわち海賊、山賊、川賊、山法師、非人の賊たちの手法を集大成したものと云われる。

彼らは、当時正統派だった源氏や平氏の戦法ではなく、相手の大軍に、少数精鋭で奇襲をかける戦法で、相手が予測もしない戦いで、敵を撃破していく。それはゲリラ戦法と言うべきもので、海賊や山賊が得意としたものだ。

そういうと、鎌倉時代末期から南北時代の乱れに乗じて現れた楠正成たちも、彼らの頭領であった。明治以降、えらく崇められたが、その出は、本来いかがわしい。戦前は、後醍醐天皇の忠君として褒め称えられた彼は、本来、このように正統派の武士ではない。

播磨国では、赤松円心もそうであろう。彼は、先祖は京都から追放された源氏の流れを汲むと云われるが、赤松氏は、当時の播磨地域の「悪人」たちをまとめ上げた頭領と言える。

そして、彼らの戦い方は、ある意味、弱者の戦法だか、既成勢力には、案外強いものを発揮する。そして、そういう人たちが、触媒になって、良くも悪くも、新しい時代を築き上げたのも確かだろう。“常識”に捉われないことが、新しい時代を生む。

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