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2011年9月 6日 (火)

小人の使い方

藤田東湖が小人の使い方について述べている。「小人であればあるほど、才芸があり、器用なものである。いわば使いやすい。これは是非とも上手に使わねばならぬ」。

これは何を語っているのか。多分、才あるものは、一般に、ある分野に限っては、よく通じて知っている。そのような専門家を上手に使うことは大切だと説いているのだと思う。政治家の皆さんは、お分かりですよね。

続けて彼は指摘する。「さりとて、長官に据え、重職を授けることは避けた方がよい。必ず大事を誤って邦家をくつがえすもの故、決して最上位に立たせてはならない」と。

どの分野であっても専門家は専門分野に通じていても、どうしても視野が狭くなりがち。彼らをトップに据えると、全体的視野がないため、大きく判断を誤る可能性が高い。日本の政治が、遅れているのは、官僚の使い方を間違ったのが大きな理由だろうと思う。

また、西郷隆盛は、「世の中、十人中、七、八人は小人だ」と指摘する。そして、小人を使うには、「小人の実情を察して、その長所を採り、これを小機(*注)に用い、その才芸を尽くさしめることが肝要」と言う。要するに、大人(たいじん)と小人の使い分けを言っているのだ。

これらの言は、東湖、隆盛共に、小人の使い方のポイントを突いている。時代が変わっても同じだろう。

*注

隆盛が使っている「小機」とは、本来、仏教用語だが、その意味ではなく、単に「目先の小さな機会」というような意味のようである。逆に、「大機」という言葉もある。これも同様に仏教用語。大乗仏教と小乗仏教から出た言葉の様である。だから、西郷流に「大機」という言葉を使うとすれば、「大局を見据えた大きな機会」と言う意味になる。

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