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2011年10月10日 (月)

播州地方沿岸部の秋祭り

都市部の秋まつりと言うと、町内で、子供たちが小さな神輿を挙げて、わっしょいわっしょいと言う声と共に練り歩く光景が多い。兵庫県播州地方も各地の神社で秋祭りが行われる。その中で、沿岸部で催される秋祭りは、本格的な神輿を主として、屋台(*注1)を気が荒い若衆が担いで迫力がある。

大阪府では、沿岸部の岸和田のだんじり祭りが有名だが、播州地方では、灘のけんか祭り(神戸の灘ではない)が有名だ。兵庫県の指定無形民俗文化財になっているぐらいだ。旧灘の7箇所の村から、豪華絢爛な屋台(*注)が繰り出される。ちなみに掛け声は、ヨーイヤサ(チョーサーというのもある)だ。間違っても、ワッショイとは言わない。

男たちは、この日の為に、貯めたお金をぱっと使う。そして、全国に散らばっている地域出身者たちが、この日だけは集まってくる。少し、いわくつきの兄ちゃんたちも、戻ってくるそうだ。今は、全てが全て漁師ではないが、現業系の気の荒い人々による担ぎ手(ちなみに、普段、いつも気が荒いわけでもない)だから、熱がこもる。

まず、屋台7台(旧灘7カ村の東山・木場・松原・八家・妻鹿・宇佐崎・中村)が、練り合わせをしながら、松原八幡神社へ宮入りする。そして、3基の神輿合わせの後、練り合わせをする。日程(*注2)は、10月14日の宵宮と15日の本宮。ただし、祭りは両日、見ないと意味はない。

14日の宵宮では、11時頃から、夕方まで、楼門前広場で、屋台7台が練り合わせ。祭りのメインは15日の本宮の神官渡御。9時から、12時の間に6台が宮入り。すなわち、神輿が御旅山に登っていき、年番以外の屋台6台が次々入っていき、練り場で、激しくぶつかりあい、練り合わせを行う。まさに、けんか祭りの名に相応しい。午後に、当番の台が入り、神輿合わせと屋台練りが行われる。場所は、山陽電車、白浜の宮駅下車数分。

その他の祭りでは、大塩天満宮で行われる毛獅子の舞。6台の屋台と8頭の獅子。長い毛に覆われた獅子が、迫力ある舞を披露する。日程は、同様に10月14日と15日。14日の宵宮では、屋台が宮入りし、練り合わせを行う。夕方頃から、7頭の獅子舞が登場。毛獅子が、道中舞、地舞を舞う。15日の本宮では、もう一つの獅子舞・小林丁の獅子舞が加わって、笛や太鼓に合わせて、8頭の獅子が、道中舞を行う。その後、境内に入り、地舞を舞う。場所は、山陽電車、大塩駅下車数分。

それから、魚吹(うすき)八幡神社の秋季例大祭もある。日程は、10月21日の宵宮と22日の本宮。7つの村による提灯練り、屋台18台、壇尻4基が御旅所に集結し、宮入り、練り合わせを行う。

すなわち、21日の宵宮の午後7時頃から、長さ3メートルほどの青竹の先に提灯を付けた「高張り提灯」を持ち、行列となって、神社楼門前に集まり、提灯が激しくぶつかり合う。屋台は18台の参加に加えて、3基の壇自利尻が、御旅所に集結して神事をを行う。奉納演芸もある。場所は、山陽電車、山陽網干(網干)駅下車で、歩くと少しあって15分くらい。

勇壮な男の荒々しい祭りが好きな人は是非見に行ってください。そして、祭りは恋愛の場。肉食系の女子にはいいかも(笑)。流風は、子供の頃、場所は分からないのだが、一度連れて行ってもらった記憶がある。ただ外部の人間があまり集まっても邪魔になるだろうし、簡単に行けるとも思っていなかったので、その後は、とんと御無沙汰だ。今年は予定していないが、いずれ機会を見て、行ってみようと思う。

*注1

屋台とは、太鼓台のことで、神輿の役割はしない。渡御の御供だったり、神前の奉納の役割をする。でも、この祭りの由緒を見ると、本来の祭りの主体ではないが、現実は、この屋台になっている。

*注2

上記に挙げた、その他の祭の開催日は、9月終わりか10月初めにかけて、神戸新聞等で、播磨地区全域の秋祭りの日程が公表される。基本的に、日程は固定されているが、天候状態で、順延されることがある。毎年、大体、10月中旬の日程が多い。その次が次の週。

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