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2011年10月21日 (金)

萩と和歌

       我妹子に 恋ひつつあらずは 秋萩の

      咲きて散りぬる 花にあらましを

           (万葉集巻第二、一二〇、弓削皇子)(*参考)

我が家の萩の花も満開だ。萩はススキと同様、秋を代表する花だ。年々、その枝ぶりは盛んだ。周囲にある木々に対して、そこを除けとばかり、枝を延ばし、多くの枝が重なるようになり、たくさんの花をつけている。

この花のイメージは、どこか頼りなくて、すぐ散ってしまう、弱々しい。可愛い花で、すぐ散ってしまうことから、儚さを感じさせる。ところが、ここまで盛んに成長すると、若干イメージも違ってくる。そもそも、この木は、痩せ地にも強い木のようだ。

毎年、咲き終わったら、根元から枝を切り取るが、年が変わると、また新しい枝を延ばし茂る。切られても、切られてもという感じで、木の本質は強いのだ。これは外見は弱そうに見えても、実際は芯の強い女性に当てはまるのかな。まあ、最近は、外見も強い女性が多いから、萩と形容するのは若干憚られるが(笑)。

*参考

この歌は、弓削皇子が、紀皇女という異母妹を思った歌。許されぬ想い。紀皇女は文武天皇の皇后になっており、難しい関係で色々噂される。この歌は、いろんな物議を醸したかもしれない。解釈としては、次のように癇癪される。

「あの女性に恋をして思い悩むことなどなく、この想いも、あの萩のように、咲いても、ぱっと散ってしまった方がずっといいのになあ」という感じかな。

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