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2011年10月16日 (日)

『ジュディ・オング倩玉~木版画の世界展』を鑑賞

ついに『ジュディ・オング倩玉~木版画の世界展』を鑑賞してきた。実を言うと、13日にも、他の用事があったので、ついでにと思い、少し足を延ばし、明石市立文化博物館を訪ねたのだが、長蛇の列ができていて、鑑賞するには2時間待ちだという。

しまった、当日は開館20周年ということを失念していた。基本的に並ばない主義なので、無駄足。皆さん、日頃、文化には、お金は投じないのに、無料だと、それ行けとなる。係員に聞いても、実際、その他の日は、それほどでもないという。

それで仕方なく、予定を変更して、改めて15日に行くことにした。それでも、当日は、ご本人が来られるということで、たくさんの人が来るだろうから、本当は出来れば避けたかった。コメント頂いた方からは、できればミニトークも聞いてきて、ということだったので、それならついでにと、早めに出て、着いたら、サイン会の整理券は配布済みとのこと。ミニトークも、会場が狭いため、すでに入場制限したとのこと。あ~あ、仕方ないかと諦め、多くの人と単に鑑賞するだけという破目に。なかなか思惑通りにはならないものだ。

さて、その感想というのが難しい。流風は美術の専門家でもないし、自分でも描かないから、極めて独断的な感想になる事をお許し願いたい。よって、制作者のジュディ・オングさんには極めて失礼な発言になるかもしれない。もし、このブログが、ご本人の目に触れたら、怒らず適当に流してください。

その展示作品は、1階と2階に分けて展示し、2階が、主たる展示であった。案内に促されて、まず2階の作品から鑑賞した(なお1階の作品の感想は省略する)。

彼女が25歳頃(1975)に版画を始められたということで、極めて初期の作品も展示してあった。これらは日本板画院展に、数年入賞されているが、少し違和感がある。白黒で、平面的で立体感が無い。例えで言えば、まるで、日本の生け花を白黒写真で撮ったような感じ。極めて平面的である。何か物足りない。

ところが、1983年から連続して3年、日展に入選されている。この辺も、若干の進歩はあるが、果たして、日展の審査基準はいかなるものなのかと感じる作品。そして、それから、ずっと日展では15年近く入賞が無く(出展されているかは不明)、1999年に第31回日展に久しぶりに入賞されている。

驚いたことに、この頃から、作風がころりと変わり、立体感のある奥行きのある見ごたえのある作品になっている。つまり版画を始められて、四半世紀経って、失礼ながら、一般の鑑賞に耐える作品になったということかもしれない。もちろん、これはプロの目ではない。あくまでも、流風の感覚だ。ただ、少なくとも、一般受けはする作品になっていると思う。

彼女の版画は、対象をスケッチして、版画にされる堅実なやり方だ。その結果、どちらかというと写実画に近い。尤も空間を切り取る力は、男性的だ。これは写真家のように、センスが問われる。成果は、それで半分以上決められるかもしれない。後は版画の技術だ。

ただ、見ていて気付いたことは、写実画に近いけれど、実は写実画ではない。それは色づけに表れる。実際の色と似ているところもあるが、あり得ない異なる表現もある。光の微妙なグラデーションも版画ならではの表現もある。また、対象の色の選択にも注目したい。赤と緑の対照などはそうだろう。これなどは色彩学を取り入れた結果かもしれない。

2000年ごろから、総合的に一つのパターンが形成されているようだ。そのパターンが、今後、どのように変化していくのか、それとも今のままなのか、見てみたい気もする。果たして、彼女ののアートは年々進化していくのだろうか。その一方、今後も、現在の路線で、無理なく、自然体で頑張って欲しい気もする。

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