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2011年12月23日 (金)

2012年動向予測 国際編 (一) 総論

2011年も、年末も大詰めになってきた。恒例の来年2012年の動向予測を、厚かましく出してみよう(笑)。但し、毎年のことだが、素人がやる占いみたいなもので、当たるかどうかはわかりません。占い感覚で、懲りずに予測してみよう。

前年同様、国際編と国内編に分ける。長文になるので、今回から、国際編を5回に分け、国内編は3回に分ける。興味のない方はパスしてください。

さて、2011年は、世界経済が張り子の虎であることが明確になった。日本は、東日本大震災と、福島原発の事故が起こり厳しい局面に立たされた。それらは国が多額の債務を抱える中で起こったので、非常に厳しい状況に追い込まれている。

この困難から、いかにして這い上がるかということは、非常に大変なことだ。それは国民一人一人が重い荷を背負っていることと言える。これを凌ぐには、国民の力を合わせて、一歩ずつ歩むしかない。

米国は、米国債の格付け低下により、ドルの信用力が低下した上、不況は進行し、「日本化」は避けられない状況だ。欧州はユーロが、ギリシャの不安定化に発し、デフォルト(債務不履行)により、ドミノ現象を起こしかねない状況になっている。

その中で、特に世界に大きく影響するものとして、ユーロが、本当に大変になってきた。予測されていたことが現実化しつつある。このトンネルを抜けるのは容易ではない。急激か、緩やかかどうかは別にして、これらの地域は、アップダウンしながら確実に落ちていくのは止められない。

2012年も、ユーロは更に悪化し、ずるずると不安定に展開され続けると見て間違いはなかろう。ユーロの悪化が、世界に多かれ少なかれ影響していく。日本も、もちろん、直接、間接に、その影響を受けるが、資本取引に関しては、ユーロからの撤退が望まれる。

総合的に見て、世界経済は全般的に低迷を続けるだろう。従来、世界経済の転換点は2015年頃が予測されてきたが、若干早まった感じがする。2011年が転換点になった可能性がある。ただ、転換点は、一年というわけではなく、数年間続く感じだ。

結局、今後、破綻の連鎖、混乱、再生ということになるだろう。日本としては、アジアに基盤を確実なものとしながら、より多面的、重層的に展開することが望まれる。もちろん、それは楽な展開ではないだろう。ある部分は捨てる勇気も必要だ。

それには、日本人全体の意識を変える必要がある。ASEANプラス6かTTPとか言われるが、要するに、市場を環太平洋に拡げていく意識は、仮に海外と直接関わりが無くても、国民一人一人が持つべきだろう。環太平洋地域への日本の貢献が、これからの日本の将来を決めていくことになる。

それでは、以下に、感じた点を、記してみよう。便宜上、Ⅰ、国際経済、Ⅱ、日本の外交に分ける。

Ⅰ 国際経済だが、2011年同様、混迷する。むしろ混迷の度は強まる。

IMFは、2012年の経済成長率は2011年と比して、若干低下すると見ている。そうだろうか。そんなに甘くないと思う。欧米経済は、更に低迷が続き、破綻の連鎖の可能性も高い。急激に作り上げたモザイクのユーロの再生は不可能だろう。当面、ユーロ市場は消えたと思った方がいいかもしれない。ユーロは幽霊状態になる。

中国も人件費高騰もあり、インフレの問題もある。金利を上げてインフレを抑制すれば、内陸部のインフラ整備が遅れ、成長率に減速がかかる。欧米経済の悪化の影響を受けて、そのバランスに常に悩むだろう。2012年は、急激な経済低下はないものの、大きく捉えれば、早くも成長のピーク越えに差しかかる時期と認識し始めるだろう。

そして、その分、インド、東南アジアの成長率が高まる可能性が高い。ただし、インフレが、成長を抑制するのは途上国に見られる共通の現象だ。また逆にユーロの破綻による資本の流出は拡大する可能性もある。これらが成長の重しになるかもしれない。ブラジルは、輸出先の米国と中国の低迷が成長の足を引っ張る。内需は強いと見られるが、長期的な安定成長のためには、貯蓄率が低いのが課題だ。

ロシアは、ユーロの低迷に強く引きずられて、引き続き低迷するだろう。彼らはアジアへの南下を企み、中国との争いが起こるかもしれない。また、VISTA諸国家(ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン)は、不安定要因を孕みながらも、注目される場面が増えるかもしれない。台湾も、それなりの役割を果たすだろう。

個別に見ていくと、次のように予測される。

次回に続く。

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