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2011年12月21日 (水)

東証の甘い上場基準と維持基準

東証が平成24年3月から、上場基準を大幅に緩和するそうだ。また不良企業が多く上場するわけだ。仮にまともな企業であっても、現在は上場維持コストは馬鹿にならない。上場維持に追われて、経営者のあせりから経営は劣化していくだろう。

多分、新規上場までは証券会社が囃したてて、業績は上向きになり、上場時が株価のピークになることが十分考えられる。それはかつてベンチャー市場でベンチャー企業が上場した時と同じようになるだろう。

上場するには、それ以前に、上場維持体力がなければ、現実、維持することは難しい。拙速に上場を促す東証の姿勢は騙しそのものだろう。経営者を騙し、投資家を騙すという意味でだ。

最早、現在では上場のうまみは薄い。いろんな会計の縛りがあるうえ、いろんな義務も負わされる。そういうことでサービス系企業は、資本市場から撤退する動きも活発だ。本来、金融機関がきちんと融資しておれば問題ないことが、バブル崩壊で、金融機関が融資できない事態が続いたことで、資本市場に期待が集まったが、粗製乱造の上場で、上場市場の質が悪くなった。

その結果が、日本市場の低迷につながっている。優良企業でさえ、株価を引っ張られているのだ。今は、むしろ、上場基準や上場維持基準を厳しくして、日本の資本市場の質を高めるべきだろう。そうしないと、オリンパス、大王製紙の様な馬鹿な経営がはびこる。

彼らと同じような経営資質のある企業はまだあるだろう。特にバブル崩壊後、公募増資した企業の時系列監査すれば、たくさんの企業があぶりだされるはずだ。東証の上場基準緩和は、そう遠くない将来、また同様のことが起こる可能性を示唆している。東証が身を正さないと、日本の資本市場の将来はない。

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