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2012年2月10日 (金)

敗者の五要因

あらゆる戦いに負けるには、その要因がある。すなわち、負けるべくして負けるのだ。『春秋左氏伝』に、それが示されている。

  徳を度(はか)らず。

  力を量(はか)らず。

  親を親しまず。

  辞を徴(あきら)かにせず。

  有罪を察せず。

何を言っているかと言うと、まず、「徳を度らず」では、徳を養うことはせず、欲ばかり先行させること。欲というのは、注意しないと、必ず、そこには落とし穴がある。欲張りすぎると大きな災難を受ける。

次の「力を量らず」は、自分の夢想のために野望を抱き、自分の力量を十分考えずに、いきなり戦いを挑むと、結果は明らかだ。

「親を親しまず」は、親同様、自分を育ててくれた国や社会に感謝せず、他国を過剰に評価したり羨んだりすること。過去のいきさつを見て、それを大切にしないと、いずれ、身内から大きなしっぺ返しがあるということ。

「辞を徴かにせず」は、何のためなのかという大義も名分もないまま、戦いを挑むと、身方の士気は上がらず、総合的な力を発揮することは難しい。

最後の「有罪を察せず」は、悪いことははっきりしているのに、詳しく調べることもなく、悪者や犯罪者を罰することなく、野放しにすること。こんなことが続けば、社会が弱体化してしまう。

以上、ごく当たり前のことを説いているのだが、別に戦争でなくても、参考にはなる。

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