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2012年3月12日 (月)

『平清盛』展の図録に感心

神戸市立博物館で、『平清盛』展が開催されている。それを先日、観覧してきた。現在、放送されているNHKの大河ドラマ『平清盛』の関連企画だ。「2012年 NHK大河ドラマ50年 特別展」と銘打っている。観覧していくと、ドラマの解説展とも見ることができる。このような予備知識があれば、ドラマの展開が、よく分かるかもしれない。

普通の展覧会とは、幾分異なり、各所に映像が映し出されている。解説は分りやすいから、立ち止まる人も多かった。通常の美術展でも、映像はあるにはあるが、1か所程度が多いから、それに比べると多い感じだ。今後の展覧会の方向性を示しているかもしれない。

というのは、展示されているものは、細かく見ることはできない。音声での貸出解説もあるにはあるが、全ては解説されない。結局、図録で、内容を知ることになるのだが、再度確認するためには、また美術館なり博物館に訪れる必要がある(*注)。ところが、映像で、それが解説されていれば、ある程度、展示内容を理解できるから、そういうメリットはある。

さて、図録を買い求めたところ、非常に分りやすく解説してある。平家を取り巻く人物の紹介や系譜関連図、平家の興亡の流れなど、『平家物語』だけでは分からないことが、詳細に記されている。更に、NHK的に?、スポット的に、「平氏ニュース」とか「クローズアップ」とか、少し笑えるような工夫もある。それを美術の視点で、捉え直して、整理してある。だから、一般人でも分りやすい。

美術関係者は、このような図録を目指して欲しいものだ。長たらしい、専門家の解説・評論は少なくして、この図録のように、作品の時代背景、作者の人間関係、作品の解説に重点を置けば、読みやすいし、読み物としても成立する。

図録を専門家の自己満足ではなくて、購入するのは多くは一般人だと思って、興味を持ちやすい内容にすれば、図録は、もっと受け入れられるだろう。図録にマーケティングの観点を取り入れて、多くの人に読まれる「読み物図録」として取り組んでもらいたいものだ。

*注

ただ入場料は馬鹿にならないから、再訪は、ためらわることが多い。この辺は、なんとか工夫してほしいものだ。

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