« 送別の漢詩『春夜、友人に別る』 | トップページ | お金の運用にも休みが必要 »

2012年3月 5日 (月)

財政再建か、経済上げ潮か

民主・自民両党の財政再建派と(経済)上げ潮派による両党内のそれぞれの路線の違うグループの存在が、混乱に拍車をかけている。財政再建派は、社会保障体制の維持には、消費税増税が必要と考え、上げ潮派は、歳出削減と経済成長による税収増で対応できると考えている。

そこで、その政策の党内のねじれを解消するため、よく出てくる議論が、政界再編成だが、残念ながら、単純に、それで解決できる問題ではない。

それに両者の論点を見てみると、まず財政再建派は、国内の経済の成長については、やや論点が甘い。市場をアジア市場に拡大するのはいいが、国内の新事業をどのように育成し、リードしていくのかが、あまり見えない。

どうも財政再建にウエイトが、かかり過ぎている印象がする。それを消費税増税反対派が牽制するのだが、その真意を測りかねている風である。確かに消費税の5%アップは必要で、その他の税制の改革も必要なことは確かなのだが、経済をどうするかが、若干弱い。社会保障が大切なことは確かだが、それは経済とリンクしていることを忘れてはならない。

また上げ潮派と言われる人々は、歳出削減と言うが、具体的な手法は明らかにされていない。一部、マスコミ等から漏れる情報では、それを断行するには法律の改正等で時間がかかる。日本は、今、そんな悠長なことをやっていられる状態ではない。それに法案が通るかどうかも現在の政治状況では、不確かだ。不確かなものに依存するわけにはいかない。

それに経済成長と言うが、財政状況が厳しい折、どのように成長させていくのかも不明確である。金融政策は、やっと日本銀行が1%のインフレ目標を設定したが、それだけでは、経済状況は改善しない。また仮に経済成長させるための手を今打っても、税収が上がるのは、かなり先のことになる。日本の財政状況は、そこまで果たして、もつのか。

このように考えると、つまり、国は、財政再建のため、現状の社会保障維持のため消費税5%の増税もしなくてはならないし(*注)、同時に歳出削減と経済の成長も目指さなくてはならない。両者の意見は、それぞれに言い分があるだろうが、両方とも目指さなくてはならないことを認識してほしいものだ。

*注

但し、5%の消費税増税には、賛意を示せるが、それ以上となると、民主党の社会保障改革案に、必ずしも賛成できない。また、これに代わる野党の案も、現状見えない。

|

« 送別の漢詩『春夜、友人に別る』 | トップページ | お金の運用にも休みが必要 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 送別の漢詩『春夜、友人に別る』 | トップページ | お金の運用にも休みが必要 »