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2012年4月27日 (金)

求められる地中熱利用住宅の標準化

住宅の省エネは、色々されているが、現在のところ、エネルギー利用機器の省エネにとどまっている。つまり家自体の省エネは、現実、スマートハウスとか言われるものも、多くの通信機器を必要としているので、システムとしては、使用エネルギーをベースにしており、脆弱なものだろう。

もっとシンプルで堅牢で、ローコストな、そもそもエネルギーを使用しない住宅開発が望まれる。そのためには、以前にも、記したように、「地中熱利用住宅」が望まれる。最近は、太陽光発電や太陽熱発電等、家庭で電気を生産するシステムが推進されているが、南北に細長い日本の領土を考えると、汎用性に限界がある(*注)。

それなら、むしろ温度が一定な地中熱を利用することによって、室温を一定に保てるシステムを住宅会社は積極的に取り入れるべきだろう。このことは、北海道のような寒い地域でも可能で、島根大学名誉教授の保母武彦氏が、新聞で紹介されていたが、北海道下川町の地中熱利用住宅では、外気はマイナス26度であるのに、室温はストーブもないのに、20度を維持していたそうである。これはすごいことだ。

地中熱利用住宅は、地下から室内に空気が循環するパイプを埋め込む。季節により、夏は、冷たい空気が屋内に送られ、温かい空気は地中に送られ冷やされる。冬は逆のことが行われる。自然の力を利用した無理のない環境住宅だ。こうすれば、エネルギーの三分の一を利用している家計部門の大幅な削減ができることは間違いない。

中国地方では、一部普及しているが、まだまだ全国的とは言えない。追加費用も、そんなにかからないようだから、施主を説得すれば、普及に時間はかからないだろう。住宅メーカーは大いに検討すべきだ。また家電メーカーも、電気の使用を増やす物ばかり作らずに、来るべき環境社会に適応するものづくりを考えるべきだろう。

*注

但し、地域エネルギーとして、自然エネルギーを各地域の特性に合わせて導入することには意義がある。

*注記

一部、地中熱と地熱を混同されている人がいるが、ここで取り上げているのは地中熱である。根本的に異なる。

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