« 万葉集の桜 その二 | トップページ | ええかっこしいの醜態 »

2012年4月10日 (火)

万葉集に見る桃の花

桃の花の咲く時期は微妙だ。一般に、梅の花の散った後で、桜の花が咲く直前と言われる。ところが、我が家の花桃の花は、桜の花が咲く時期と同じに一輪開いただけ。後は、まだ咲いていない。もう一つの源平桃に至っては、蕾を大きくはしているが、咲くのは、まだ少し後のようだ。桃の節句は、かなり前に終わったのに。この曖昧な開花時期には多少困ったものだ。

さて、万葉集にも、桃を題材にして歌が詠まれている。但し、桃というのは、李(スモモ)だ。詠んだのは大伴家持。

  春の園 紅にほふ 桃の花

     下照る道に 出で立つ娘子(おとめ)

                   (四一三九番)

「春の園に相応しく、夕方、太陽に照らされて、紅く匂うように一面に桃の花が咲いている。その桃の木の夕映えの道に佇む乙女よ」、という感じかな。

もう一首も同じく、家持の歌。

     我が園の 李の花か 庭に散る

     はだれのいまだ 残りてあるかも

                                          (四一四〇番)

「我が園の李の花が庭に散っている。その結果、あたかも、うっすらと降り積もった雪が残っているかのようだ」、という感じ。

残念ながら、桃の花がそのようになったのは経験したことがないし、今年も無理の様である。そのような感じ取れるのは、やはり桜の花かな。そして、今の関心は、花桃は、一輪だけで終わるのか。今年植えた源平桃は、どのような花を咲かせるのだろうか、ということ。まあ、流風には、咲いても、家持のような歌は詠えないけれど。

|

« 万葉集の桜 その二 | トップページ | ええかっこしいの醜態 »

古典文学・演芸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 万葉集の桜 その二 | トップページ | ええかっこしいの醜態 »