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2012年7月 5日 (木)

播州弁 その七 ええし

今回の播州弁は、「ええし」。母が次のように使っていた。「あそこの奥さん、上品やろ。ええしの出やからな」とか。「ええし」とは、旧家の金持ちを指す。金持と解説しているのもあるが、単なる金持ちではない。成り上がりではなく、代々続く家柄で、金持ちなこと。

そして、昔の旧家は、金持であっても、贅沢はしなかったと云う。一般家庭より、質素な生活を送っている家庭もあったと聞く。それは贅沢すれば、代々守ってきた財産を減らすからである。その点が、成金と大きく違う。もちろん、成金も代々続けば、「ええし」に洗練されていくのだが。

しかし、戦後の農地解放と相続税の改正により、大地主は逼塞し、このような昔の「ええし」の生き残りは少なくなってしまった。現代では、あまり見受けられない。残っていた「ええし」も、世代交代で、バブルでお金に毒され、崩壊で多くは失い、贅沢気質だけが残ってしまった(*注)。

*注

崩壊家庭は、「ええし」も成り上がりも同じである。そして、贅沢した経験だけ残る。それはバブルを経験した団塊の世代も同様だろう。

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