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2012年11月16日 (金)

神戸の横尾忠則現代美術館に行く

2012年11月3日に、横尾忠則現代美術館がオープンしたと聞いたので、行ってきた。場所は、前の兵庫県立美術館の西館だ。1936年生まれで、兵庫県西脇市出身の横尾氏から県に3000点に及ぶ作品が寄贈されたため、西館をリニューアルして作られた。

彼の作品は、以前、阪神淡路大震災の後、息抜きに西脇市にある「西脇市岡之山美術館」に行って鑑賞したことがある。当時は、随分派手なイラストだなと思った以上のことは感じなかった。つまり何を表現されているのか、よく分からなかった。現代アートに対する関心もそれほどではないのに、なぜ行ったのか、今でも不思議だ。

さて、今回は、懐かしさもあり、開館を聞いて行こうと決めた。行ってみると、割と高齢者の方も多い。中年の人もいる。もちろん、若い人も来ている。どの年代層にも、新鮮かもしれない。何かしら、今後、ブームが来そうな予感。

展示内容は、開館記念展Ⅰとして、『反反復復反復』(二度ある美は三度ある)のというテーマだった。これは彼が特定のモチーフを違った年代に何回も描いているところから来ているようだ。彼の心の変遷を表しているのかもしれない。その時、その時の心象風景と言えるのだろうか。

それは対象と、それを描く自己の変化の葛藤と言えるかもしれない。氏は、日記を作品にしているに過ぎないと考えているようだが、そこには対象と自己の深い観察から描かれる。だから、鑑賞者には、一部の作品だけを断片的に観ると、なかなか、その本当のことが分からない。

ところが、今回の一連の作品群を観てみると、横尾氏が考えていたことが、何となく分る展示になっている。なるほどなあと感じる作品が少なからずあった。この展覧会を通じて、横尾忠則氏と流風との距離が、少し近くになったと思う。彼の人生観も、少し分ったような気がする。

彼にとって、アートは、常に実験の場であるようだ。同じモチーフを何回も描くのは、結局、彼はオリジナリティを尊重しつつ、常に自己を革新していくという試みがしたかったのだろう。よって、いつまでも完成はない。それは人生と同じことだろう。

*参考

   横尾忠則現代美術館

    http://www.ytmoca.jp/

阪急電車王子公園駅を下車し、王子動物園方向に歩き、動物園前の信号を渡り、更に西に行くと兵庫県立美術館 王子分館に着く。その西館が横尾忠則現代美術館。なお、王子公園前のミュージアムロードを南下すると、新しい兵庫県立美術館につながる。時間がある方はどうぞ。

なお、横尾忠則現代美術館は、受付の方によると、年4回入れ替えがあるようだ。季節ごとに横尾忠則氏の作品を鑑賞するのもいいかもしれない。

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