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2012年11月 2日 (金)

義一氏が選んだ商人道の言葉 その一

藤本義一氏が、先日亡くなった。ご冥福を祈りたい。若い人はご存じない方も多いと思うが、流風が若い頃は、テレビで11PMで話しておられたのをよく視たものだ。話し方はソフトだが、鋭く毒のある内容のことが多かった。

彼は、もともと関西を中心とする、ラジオ、テレビの脚本家だが、後に作家になる。特に活動拠点を関西に絞って、関西にこだわり、西鶴には、関心が強かったようで、西鶴の現代語訳なども手掛けている。そして、そこから、あるべき「商人道」に関する書籍も著している。

今回は、彼が選んだ「商人道」の言葉をいくつか取り上げ、それを流風が蛇足的に解釈してみようと思う。第一回は、「商人に常禄なし」というもの。

これは彼も自由業だから、そのように感じていたのかもしれない。商人、自営業は、サラリーマンと違って、毎月定額の収入があるわけではない。ある時はあるが、ない時はない。よって、求められるのは才覚だ。ある時に、ない時のことを考え、ない時は、ある時のことを考える。

つまり、自分の独特の切り口で、今後を考え、情報を収集する。その中から、何かを読み取り、仕掛けるチャンス・タイミングを待つ。やる時はやる。他者がまねをしてきたら、ほどよく撤退する。商人は、それの繰り返し。

そして、決して、やってはならないことは、他者の後追い。景気は自ら作るもの。国や政府や政治家が作るものではない。彼らに頼むようなったら、商人としては終わり。最近は、財界等が、すぐ国に泣きつくが、無能な経営者だろう。

そして、義一氏が指摘するのは、政府、政治、政策を信じてはいけないということ。今の日本の経営者に必要なことは、まさにそういうことかもしれない。政府、政治、政策は、現状の後追いしかできないのだから。

*参考文献

  藤本義一著 『商人道 商は笑にして勝なり』 

   日経ビジネス人文庫刊

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