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2012年11月 4日 (日)

義一氏が選んだ商人道の言葉 その三

今回の藤本義一氏が選んだ商人道の言葉は、「鬼門こそ用ゆる方角」というもの。これは西鶴の作品にあったような気がするが、以前、このブログでも取り上げた山片蟠桃も同様な言葉を投げかけている。合理主義者の彼は、迷信の根拠を悉く打破した。これらは先人の都合で作られたものだと喝破したのだ。

それでも、日本人は、長く、迷信を信じてきた。大安や仏滅とか、方角とか、流風も子供の頃、祖父母や両親が、よく言っていたから、そんなものだろうと思ってきた。だが、よく考えてみると、根拠は薄いものも多い。

山片蟠桃の教えを実際に実行した経営者はいる。ただ、彼らが蟠桃の言葉を知っていたかは分らない。一番有名なのが、現在のパナソニックの前身、松下電器産業を興した松下幸之助は、戦前、大阪から見れば鬼門の方角にある門真市に工場を作った。周囲からは鬼門ということで大反対されたが、彼は経済的合理性を優先した。

なぜなら、他社はどこも進出しないから、土地代が安い。誰も進出しないから、安くて広い土地を獲得できた。これが松下電器産業の躍進の基礎になったことは間違いないだろう。商人は、迷信より経済的合理性を優先すべきだということを教えてくれる。

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