« 人相は変わる~落語『ちぎり伊勢屋』より | トップページ | 富と貧~『言志四録』より »

2013年2月26日 (火)

やってはならないこと

今回は、久しぶりに『菜根譚』から取り上げてみよう。『菜根譚』は為政者や官僚の、あるべき心構えを書いたものだが、庶民においても、役立つ内容だ。以下に紹介するものは、支配層がやってはいけないこととして、記されている。

 己の心を晦(くら)まさず、

 人の情を尽くさず、

 物の力を竭(つ)くさず。

 三者、以て、天地の為に心を立て、

 生民のために命を立て、

 子孫ために福を造(な)すべし。

独断で、解釈すると、

「自分の心を覆い隠し、分らなくするようなことはやってはいけない(そんなことをすれば、自分を見失ってしまうだけでなく、人々からも信頼されない)。次に、他者の思いや考えを無視して、自分の思いや考え方を押し付けてはならない(そんなことをすれば、同意を得られるどころか、反発を生み、やりたいことができなくなる)。最後に、物や金の力に過剰に頼ってはならない(人々を物や金で動かせても、それは一時的なことに過ぎない)。以上の三つのことを守れば、天地のために立心し、人々のために立命し、子孫のために造福することができる」となるだろうか。

基本的には、いくら世の中が濁っていても、高い地位にある人は、精神的基本支柱がしっかりして、ブレを少なくし、人々には思いやりの精神を以て臨み、その心を慮れと説いているように思う。

|

« 人相は変わる~落語『ちぎり伊勢屋』より | トップページ | 富と貧~『言志四録』より »

考え方」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 人相は変わる~落語『ちぎり伊勢屋』より | トップページ | 富と貧~『言志四録』より »