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2013年2月27日 (水)

富と貧~『言志四録』より

佐藤一斎は、なかなか深い見識を示している。今回は、彼の著『『言志四録』で、富と貧について述べている件を紹介しよう。

  物に余り有る、之を冨と謂う。

  富を欲するの心は即ち貧なり。

  物の足らざる、これを貧と謂う。

  貧に安んずるの心は即ち冨なり。

  冨・貴は心に在りて物に在らず。

  身労して心逸する者は貧賤なり。

  心苦しんで身楽しむ者は富貴なり。

  天より之を視れば、両(ふたつ)ながら得失なし。

蛇足で解釈すれば、次のようになるだろうか。

「物が余っている状態であれば、それを冨んでいると言う。だから、更に富を欲している心は、貧しい状態だ。逆に物が足らない状態は、それを貧と言う。ところが、それに満足して不満に思わない時、心の状態は案外豊かだ。精も根も尽きるぐらい身体を使って、あれこれ悩まない人は貧賤な人たちだ。逆に、身体は使っていなくて楽をしていているのに、あれこれ悩んで心を苦しめる人は、富貴な人たちだ。これらは天から見れば、どちらが得で、どちらが損だということは分らない」

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