« 治そうという意思 | トップページ | 『老子』第九章 身を引くタイミング »

2013年3月 3日 (日)

「マイナンバー」法案、動き出す

民主党政権時代から検討されてきた「共通番号制度(別名マイナンバー)」法案が、自民党安倍政権で閣議決定され、国会に提出された。法案が通れば、住民票を基に決められた番号が、2015年中に個人に書面で通知され、書面と引き換えに番号情報を入れた顔写真付きICカードが受け取れる。

このことにより、国も行政、個人は、効率的に事務処理できるとしている。各種行政手続きが楽になったり、消費税増税に伴う低所得者緩和策の給付付き税額控除も可能になる。適切な税や社会保険料の徴収も可能になる。当面は、納税や年金の給付申請の行政手続きに利用されるが、法が施行されて後、3年後を目途に利用範囲の拡大が検討される。

懸念事項としては、個人情報が丸裸にされることであろう。しかしながら、既に日本人の大半がサラリーマンであり、所得や社会保険の状態は国に把握されており、実際は、多くの個人情報は国に管理されている。分りにくいのは、それ以外の人々であると考えれば、それらが統合される感じだ。公平性の観点からも、国の情報管理・危機管理上も必要であろう。

ただ、行政に各種個人情報が、一律に管理されることで、情報が漏れやすくなることはあるかもしれない。番号を扱う行政機関を監視・監督する「特定個人情報保護委員会」を設置するようだ。ただ、これで情報管理が徹底するかと言えば疑問は残る。公務員に対しては情報を漏らした場合は、組織犯罪と理解し、連座制も含めて厳しい懲罰規定が必要だろう。

*2015年5月13日追記

マイナンバー法案は、既に実施レベルで動いている。課題となることは、行政から個人情報が漏れること以外に、民間から情報が漏れることが懸念されている。また、成済ましによる犯行の可能性もある。まだ体制の甘さが見られる。当面、安易に申請することは、避けた方がいいかもしれない。

|

« 治そうという意思 | トップページ | 『老子』第九章 身を引くタイミング »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 治そうという意思 | トップページ | 『老子』第九章 身を引くタイミング »