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2013年3月22日 (金)

春の歌~賈至の「春思」

こちらは今朝も大変寒い。まだ本格的に暖かくなるには時間がかかりそうだ。ところが、朝起きると、鶯が鳴いていた。当地では、この時期、珍しい。毎年、6月ぐらいにならないと鳴かない。でも、梅の花は散ってしまった。メジロは、もういないから、タイミングが悪い(笑)。

ところで、梅の花は散ってしまったが、次に咲こうと待機している花はたくさんある。桜はまだこちらでは咲きそうにないが、各地で咲いたという話はよく聞く。家の方は、今、ヒイラギナンテン、ピンクユキヤナギ、アセビとギンモクセイが咲いている。そして、源平桃、花桃、木瓜、ドウダンツツジ、椿、ハナズホウ、そして先日植えたハナカイドウが蕾を大きくしている。間もなく咲くのだろう。

さて、前回、楽府題として、郭震の「子夜春歌」を取り上げたが、今回も、違う詩人による楽府題を取り上げる。それが『唐詩選』にある賈至の「春思」。彼も唐代の詩人で、玄宗皇帝の時代の人。「春思」は二首に分れているが、その第一首を示す。

第一首

  草色青青として柳色黄なり

  桃花歴乱として李花香し

  東風 為に愁えを吹き去らず

  春日偏えに能く恨みを惹いて流し

いつものように蛇足の解釈は、「草は青々として、柳は芽が黄色くなっている。桃の花は咲き乱れ、スモモの花はいい香をしている。ところが、東から吹く春風でさえ、私の愁いを吹き飛ばしてはくれない。むしろ春の日は、ひたすら、深い嘆きの心から溜息をつかせる」という感じかな。

春の日差しで、朝遅く目覚めた飲み屋のお姉さまの嘆息という感じ。春は、彼女らに限らず、春眠暁を覚えずで、誰もついつい寝過してしまう。清少納言のようには起きれない(笑)。

*参考

第二首は次のようになっている。何となく雰囲気は感じるが、分らない意味の言葉が多く、解釈は止めておく。

  紅粉して壚に当れば弱柳垂れ

  金花臘酒 酴醿を解く

  笙歌 日暮 能く客を留め

  酔殺 長安軽薄の児

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