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2013年4月29日 (月)

小過を責めず~『菜根譚』より

最近は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が発達して、いろんな人が発言する機会が増えている。流風も、このブログで、意見を記したりしている。これは以前にはできなかったことだ。ただ、それに伴い、マスコミの報道や週刊誌等の記事が、SNSによって、更に拡大し、個人のことを、あれこれ、詮索して、細かい批判をしたりもされている。ただ、これをやり過ぎると、社会は委縮してしまう。

よって元の情報を発信する情報媒体は、慎重な言い回しは必要だ。その考え方として、『菜根譚』では、少し踏み込み指摘している。前集の105項目のものだ。それは次のようになっている。

 人の小過は責めず、

 人の陰私を発(あば)かず、

 人の旧悪を念(おも)わず。

 三者は以て、徳を養うべく、

 また以て害に遠ざかるべし。

解釈は、「他人の小さな過失は咎めず、他人が黙っていて欲しいと思っていることを暴かず、(今は後悔しているのなら)過去に行った過ちは忘れてやれ。他者に、このように心掛ければ、自らの徳を高めるだけでなく、人から恨みを買うこともないのだ」という感じかな。

他者の噂話は面白いから、なかなかできないという人もいるだろうが、これを耐えることがやがて、自分に、よい影響を与えてくる。少なくとも、悪い影響から避けられる。要するに、完全な人間はいないということを前提に、思いやりの心を持って、人を評価しなさいということ。評価する、あなた自身、決して、完全な人間でないはずと言っている。

*注記

ただし、大過は決して見逃してはならず、小過の程度にもよるが、小過も積み重ねれば、見逃すことはできない。

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