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2013年4月17日 (水)

佐久間象山の漢詩『漫述』

今回は、NHK大河ドラマ『八重の桜』にも出ていた佐久間象山(しょうざん。ぞうざん)の漢詩『漫述』を取り上げてみたい。佐久間象山は、信濃松代藩の下級武士出身。幕末の朱子学者、思想家、洋兵学者。攘夷が主流の中で、開国を強く主張したため、暗殺されている。

幕府に「海防八策」を進言した。時代の先を読みとる能力は高かったが、不遜な態度が、敵を増やしている。何事も先が見えてしまうため、周囲が馬鹿に見えるタイプだったのかもしれない。頭のいい人に多いことだ。

彼の漢詩『漫述』は、このような状況下、自分自身の性格を十分把握した上で、詩にしたものかもしれない。

  謗(そし)る者は汝の謗るに任せ

  嗤(わら)う者は汝の嗤うに任す

  天公本より我を知る

  他人の知るを覓(もと)めず

解釈は不要だろう。どんなに世間から笑われようと、天さえ、自分を分ってくれればいい、という強がりの感じ。彼の気持ちはよく分かる。でも、これが彼の限界であったかもしれない。もちろん、彼の果たした一定の役割は十分評価できるのだが。

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