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2013年5月26日 (日)

黒田長政の『掟書』を読むⅠ その六

今回の長政の『掟書』は、トップリーダーの姿勢、態度のあり方を示している。それは次のようだ。

主将たる人は、威と云者なくては、万民の押へと成りがたし。悪敷心得て、わざと威をこしらへ付かんとすれば、かへつて大成る害に成る者なり。

諸人におぢらるるやうに、身を持ちなすを威と心得、家老に逢ても威高ぶり、事もなきに詞をあらくし、人の諫を聞入れず、我等あやまちもかさ押にいひまぎり、ほしひままに我が意を立る時は、家老も諫をいはず、をのずから身を引くやうに成行べし。

彼は何を言おうとしたのだろうか。威厳と威圧は異なるということだろうか。基本的に、トップは、一つの役割に過ぎないと言うことだろう。トップには、それなりの威厳は必要だが、トップだからと言って、偉そうにしていて、威圧的であれば、臣下は保身的となり誰も諫言してくれなくなってしまう。そうなれば、藩政は危うくなる。

この後も、文は続くが、ここでは省略する。そこでは、彼は、臣下に対して、威圧的で独断的であるならば、やがて、それは一般の家臣や武士たちも重臣と同じ行動をとるだろうと警告している。それは、いずれ万民の心も離反し、国を滅ぼすとしている。

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