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2013年6月 3日 (月)

他人の子供を育てるということ

カンヌ国際映画祭で、審査員特別賞を受賞した、是枝裕和監督、福山雅治主演の『そして父になる』は、赤ちゃんの取り違えで、他人の子どもを育てた苦悩を描いたもののようだが、鳥の世界では、託卵といって、他の鳥の巣に卵を産みつけるものもある。

有名なのが、カッコウやホトトギス。他の巣の卵を一つ取り除き、自分の卵を産みつける。カッコウは、ホオジロやオオヨシキリの巣に産みつけ、ホトトギスは、ウグイスの巣に産みつける。育てるのは、産みつけられた巣の鳥だ。他の鳥の卵とは知らず、一生懸命育てるらしい。そして、育ったヒナは、本来の巣の卵を背に負って投げ捨てるという、おまけもついている。

何と云う因縁か。果たして、人間の世界では、どのようであるだろうか。ただ、他の子どもと知らず、育てているうちは、案外、幸せなものかもしれない。しかしながら、血液検査等で、後々、判明してしまうから、その心は複雑になる。なかなか宗教者のように、子どもは世界の皆の子どもとは、思えないからだろう。“血”というものは、難しく、理屈では解決できない。

*追記

ちなみに、先日取り上げたイギリスの詩人ワーズワースは、カッコウが好きで詩にしているほどだ。自分自身をカッコウの卵に見立てたのだろうか。

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