« 個と全体のバランス | トップページ | 播州弁 その十九 「しんどい」と「えらい」 »

2013年6月 8日 (土)

黒田長政の『掟書』を読むⅡ その三

今回も、前回の続き。

「又家老為る可き者の威高ぶりて、諸士に無礼をなし、末々の軽きものには、詞をかけざるやうにする時は、下に遠く成る故に、諸士隔心して、上部の軽薄なる礼儀ばかり勤る故、諸士の善悪得不得手知らずして、其身に不得手なる役を申付るに依て、かならず仕損じあり。旨儀によりては、其者身上を亡すに至るべし。(以下省略)」

重臣たちの下士に対する心構えを説いている。現代でも、上司と部下の距離感は難しいものがある。上司と部下の間に距離があると、仕事がうまく運ばないことは確かだが、適切な距離と部下の上司に対する礼節は大切だ(*注)。

ただ、ここでは、長政は、まず重臣たちの下士に対する日頃の態度と接し方が大切と説いている。そうすれば、下士たちの、それぞれの適性が分り、適材適所の人事配置ができるとしている。

また下士の人事配置を決める時は、適性に十分配慮し、家臣一同の協議によるものとし、それを違えた時は、その家臣を罰し、また仮に下士が失敗しても、下士に対しては咎めてはならないとし、扶持を召し上げてはならないとしている。基本的に、人事は管理者の責任としている。

*注

最近の若い人の中には、礼節を弁えない人達がいるが、それはいずれ自分が上司になった時、不満を感じるようになるだろう。

次回に続く。

|

« 個と全体のバランス | トップページ | 播州弁 その十九 「しんどい」と「えらい」 »

姫路と播磨」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 個と全体のバランス | トップページ | 播州弁 その十九 「しんどい」と「えらい」 »