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2013年8月31日 (土)

池田輝政のエピソード その六

輝政は、多くの家臣の不祥事を彼の一言で救済している。官僚的な家臣の讒訴に近いものも退けている。それらの多くは、失敗した家臣たちの実績に配慮して、そのようにした面もあるが、そこが彼の度量であろう。具体的な例は、次のようなものだ。

一、高砂の城代であり、付近の村々の代官を務めていた中村主殿(とのも)という者がいた。ある時、現代で言う会計検査に引っ掛かり、帳簿に相当な額の穴が開いていた。それを勘定方が責めたところ、「城中に不足の物がある」と言う。そして案内されていくと、武具や馬具が整い、浪人をたくさん扶助していることが判明。でも、会計上は大問題。そのことを輝政に報告すると、「俺の思いを実現している」と、全く問題にしなかったと伝えられる。

二、ある家臣が、就寝中に、両刀を盗まれた。これは武士にあるまじき恥として、城内、大騒ぎになった。その家臣は、武士を辞める決心をして、その意向を伝えると、輝政は直接、その者を呼び出し、義経の忠臣、佐藤忠信の例を出し、寝入った時は、誰でも、そういう不覚はあるとし、問題なしとした。その家臣は、引き続き、更に励んで奉公したと云う。

三、武功があった土肥周防という人物は、五千石を与えられていた。彼が夜中、馬に乗って、播州印南野(いなみの)を通っていた時、轡(くつわ)が緩んだところを掛け直させていると、そこを襲われ、股を斬られ、落馬し、曲者を逃した上、馬にも乗れず駕籠で姫路に帰る。この事が噂になり、多くの人に謗られることになった。この事を聞いた輝政は、「武勇の者だから夜襲われたのだ。それに一太刀だけで曲者は逃げている。彼の強さを知っていた証拠だ。馬が踊り上がれば、落馬するのは当たり前で、むしろ悪口を言う方が悪い」と言い、全く問題にしなかった。そうすると、たちまち悪口は収まった。周防は、輝政の恩情に感謝して、更に奉公に励んだと云う。

失敗をした家臣は、それぞれ実績があった者と考えられるが、私する不正でない限り、輝政は家臣を守り、大切にしたということは確かだろう。誰でも、トップから、このように接せられれば、より働こうというもの。これは現代の経営でも言える。

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2013年8月30日 (金)

小成の積み重ね

人生で、最初から大望を立ててはならないと、かつての電力王、松永安左ヱ門は言っている。すなわち、知恵も欲も、小出しにして、ステップバイステップが、いいと言っているのだ。それは小成の積み重ねということかもしれない。

要するに力がないのに、それ以上の欲をもっても、うまく行かないということ。少しずつ努力して、力を蓄える必要がある。そうして、段々、上の段階に進んでいく。だから、一つの小成に甘んじては、いけない。小成を積み重ねて、前に進んでいくことが大切と彼は説いている。

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2013年8月29日 (木)

池田輝政のエピソード その五

輝政は、武人の覚悟として、次のように伝えている。家臣が、「姫路城は、近くに山があるので、要害としては、いい地にあるとは言えません。城の場所を移転するのが望ましいと思います」と進言してきた。

それに対して、輝政は、「それは籠城を考えてのことだろう。俺は籠城など考えない。いつでも、外に打って出て戦うつもりだ。そういう心構えなくして、戦いには勝てない。城に頼る心があればで、すでに負けている。そんな無用の心配をするな」と言ったという。

輝政の心意気が伝わってくる。確かに、秀吉が築いた大阪城は、難攻不落の城と言われた。それが秀吉亡きあと、家康に大筒で脅されたら淀君は、弱気になり、堀を埋め、その後の敗戦の引き金になっている。いかに城だけ立派でも、戦いには勝てない証左だ。輝政の家臣の心配は、臣下として、もっともだが、リーダーは常に戦う姿勢を持つことが大切だと教えてくれる。

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2013年8月28日 (水)

池田輝政のエピソード その四

輝政は、武将として宝とすべきものとして三つを示している。芥川龍之介の短編小説にも『三つの宝』というものがあったが、もちろん、それとは異なる価値観だ。

先ず、彼は、宝として、農民が大切とした。農民が農作物を作らなければ、誰も食べていけないし、生きて行けない。

二つ目が、代々仕えてきた譜代の家臣たち。彼らは失職すれば、どこも行くところがないからだ。

三つ目が、現代の感覚では分らないが、鶏としている。これは戦争の時の合図に使うのに便利な所から来ているようだ。それは鶏の鳴声だと、鳴き方の違いを味方への合図に使うのだが、敵も気づきにくいというメリットも考えてのことだ。

現代人は、宝が何であるか見失っているかもしれない。今一度、考えてみるのもいい。

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2013年8月26日 (月)

『少年H』を読む

『少年H』の映画が公開されたらしい。そういうことで、妹尾河童著『少年H』を今、読んでいる。この作品が1999年に新刊として発表された時も話題になったが、基本的に流行本は追いかけないので、その時は購入しなかった。

今回、映画が話題になっているので、少し関心を持ち、本を購入してみた。妹尾氏の作品は数冊持っているが、それは舞台をはじめとして、いろんな観察を彼のイラスト付きのものが多い。今回は文字だけだが、結構、面白い。Hは彼の名前から取ったもののようだ。

話の中身は、戦前、戦中のことを子どもの目から見た日本の姿を描いている。妹尾氏は、昭和5年生まれだから、私の両親が話していたことと話題は重なる。それに彼は神戸出身だから、非常に身近な話題が多い。

ただ、妹尾氏の父親の国の状況判断の正確さには驚かされる。それは洋服店としてお得意様に外国人が多かったからだろう。それがゆえに妻が熱心なクリスチャンであることもあり、戦中には苦労される。それにしても、彼は、子ども時代のことを、よく記憶されているものだ。

私の両親は、確かに、戦前・戦中のことを話してくれたが、父は、戦争の話を避けるようにして、触れないようにしていた。理由は、戦前教育から戦後の民主主義教育への急激な変化に戸惑っていたのかもしれない。その差は、国を戦前から各種情報から客観的に見ていた妹尾氏との情報格差が生みだしものかもしれない(*注1)。

学校の先輩が、元軍人として満州から引き揚げされ、家に来られた時も、母や私は、彼らの話から一切遮断された。そして、後から、どういう話題だったかも伝えられなかった。非常に警戒的だった。戦前の悪い記憶が重しになっていたのだろう。

ただ、後年、亡くなる前、「中国や朝鮮は、日本のお陰で独立できたのに、最近の向こうの指導者は感謝の気持ちを示すどころか、恨み事ばかり言う。その点、毛沢東や蒋介石は、よく分かっていた。指導者のレベルが落ちると怖い」と言っていた(*注2)。

さて、そのことはさて置き、『少年H』は、至る所で、くすっと笑わせてくれる。今、ちょうど上巻を読み終えたところ。もしかしたら、映画も観に行くかもしれない。

*注1

但し、戦前まだ結婚していなかった母は、両親は商売をしていることから、親戚や多方面に交流があり、母は、国の状況を正確に把握していたらしい。若干、妹尾氏と状況判断は似ている。もっとも、多くの人は戦争に勝てるとは誰も思っていなかった。

*注2

更に記すと、両親は、戦前、日本が中国に進出したけれど、侵略はしていないという主張だった。戦争だから、立場が違えば、受け取り方は違う。それを最近の政治家は、ごちゃごちゃにして捉えていると怒っていた。ただ、私は、やり方が性急で、相手国に十分理解されないまま、やり過ぎたのではと思っている。だが、父の考え方は、そういう考えができる現在と、あの時とは状況が異なると指摘し、意見は平行線を辿った。

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2013年8月24日 (土)

池田輝政のエピソード その三

池田輝政は小柄だったと伝えられる。当時の平均身長が150センチだとすれば、現代からみると、相当、小柄であったと考えられる。それがため、諸大名から、「チビ男」と陰口を叩かれている。

当然、そのことは輝政の耳にも入る。ある大宴会が催された時、次のように謡って舞ったと云う。「勇功あること、このとおり。領地あること、このとおり。大男でなくても、よう候」と。

陰口を逆手に取ったのだ。以後、そのような陰口を叩く大名はいなくなったという。これは現代の処世でも、役立つことだろう。

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2013年8月23日 (金)

池田輝政のエピソード その二

池田輝政は、最終的には姫路藩52万石の大身になっている。だが、大身の割には生活は質素で、小身の大名クラスの生活をしていた。非常な倹約家で、大奥の費用も切り詰めていたと云う。なぜ、そのようにしたのか。

それは彼が大国の役割を、よく知っていたからだ。すなわち、大国の役目は、「天下の干城たることを守る」ことと認識していた。干城とは、『詩経』にある言葉で、干(たて)と城の意だ。天下の要所である姫路城で、いざという時のための武士を養い、将来に備えておくことに留意した。

そのための倹約で、そのようにして得た金で、諸国の優れた浪人を全国からかき集め、金銀米穀を与えて、生活を扶助している。よって家来の数が非常に多かった。但し、細々としたことは言わず、家臣に任せて、収支勘定は、とやかく言わなかったという(*注)。

*注

念の為に記すと、家臣の中に、細々と色々うるさいことを言う者が居たに違いない。輝政は、バランスよく、その役割を果たしたのだろう。そうでなければ、藩の経営は成り立たない。

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2013年8月22日 (木)

独身が長かった象の姫子の出戻りから考える

姫路市立動物園のアジアゾウ「姫子」(メス)は、推定36歳。「姫子」としては、二代目で、1994年タイより来日。それ以後、彼女は、19年間、他の象と接触することなく過ごしてきたという。まあ、一人暮らしを堪能してきたということだ(笑)。

ところが、人間様の都合で、今年6月に無償で王子動物園に来年3月まで貸しだされることになった。アジアゾウは、ワシントン条約で絶滅危惧種に分類され、自然繁殖を目指したのだ。この無償貸出制度を「ブリーディングローン」と言うらしい。

そういうわけで、「姫子」は、嫁入りしたのだが、体調を崩してしまったという。慣れない環境変化について行かなかったのだろう。単身生活で気ままに過ごしてきたのに、ある日突然、他の象と同居することになったからストレスがたまったのかもしれない。

同性の「ズセ」が近付いても、後ろを向いてしまい、オスの「マック」とは、目さえ合わすことができない。かなりのひきこもり状態で、体調を悪くしてしまったようだ。ストレスの結果、食欲も減退し、睡眠も十分でないらしい。

結果的に、改善の見通しが立たず、姫路市立動物園に戻されることになった。最近は人間社会でも、出戻り歓迎の親がいるらしいけれど、「姫子」の場合は微妙だ。でも、動物もストレスを抱えることは望ましくない。やはり長年馴染んだ気楽な独身生活がいいのだろう。

さて、人間世界も同様のことが言える。昔、世話してくれたお婆さんが、「嫁さんは、若い方がいい。歳とってくると、トウが立ってくるし、耳年増になり、扱いが難しくなる。まあ、女30歳過ぎれば、もらう方も覚悟が必要だ」と。

女性は、子どもを産む適性年齢は20歳前後という。これは平均余命が延びた現在でも、あまり変わりがない。子どもができないと騒ぐが、適性出産年齢を過ぎれば、色々治療を施しても、段々可能性も低くなるというものだ。

女性の結婚が遅れるのは、確かに、相手の男の経済状況は、あまり良くないから、将来を悲観してしまうということがあるかもしれない。だが、それこそ耳年増になったことが結婚を妨げているのだろう。ある程度の将来設計は必要だが、飛びこむ勇気も必要だ。

ところが、多くの女性は呑気なもので、最近は働く女性が多いから、ついつい、そちらの方が面白くなって、結婚は延び延びになる。それに昔のように、親や周囲もうるさく言わないから、それをよいことに独身貴族を謳歌するということになる。

だが、独身が長いと、心身ともに錆びつく恐れもある。つまり、どうしても自分の世界を作ってしまって、他者を受け入れる許容度が狭くなってしまう。また他者に溶け込むのも至難の技になる。その結果、一人で生きていくしか道がないと思うようになるだろう。象の姫子の悲劇は動物の世界だけのことではないだろう。

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2013年8月21日 (水)

池田輝政のエピソード その一

今回から以前にも記した池田輝政のエピソードについて触れてみよう(ただし、以前に紹介したものは除く)。大体が『名将言行録』に記されているものだ。この書は、館林藩士の岡谷繁実が長い年月をかけて、戦国時代から江戸中期の武将や大名について記したものだ。ただ、その真偽は、いろいろと言われる。だから、鵜呑みにはできない。でも、それぞれの人物のイメージは想像できる。

さて、池田輝政は、幼少の頃から肝が据わっていたと伝えられる。そのエピソードを紹介しよう。ある時、彼の父、信輝が囲炉裏で栗を焼いて食していた。輝政は、当時十歳くらいだが、横に座っていた。多分、彼も食べたそうにしたのであろう。

信輝は、「お前も食べたいか」と聞くと、食べたいと言う。それではと、火中の栗を火箸でつまんで、差し出した。ここで普通の子どもなら躊躇するところ。ところが、輝政は、熱いとも言わず、平然と両手で受け取り、慌てず騒がず、美味しそうに食したと云う。

実は、信輝は、武人として覚悟はいいかと輝政を試したのだ。輝政は、一応、これで合格したことになる。まあ、現代では、児童虐待とか言って大騒ぎするからできないけれど。それにしても胆力とは、生まれながらに備わっているものかもしれない。

*追記

このエピソードの意味は、与えられたものは全て受け止めよという教えとも捉えられる。トップの条件は、いかに過酷な状況に遭遇しても、全身全霊で受け止めなければならぬ。それを避けるようでは、トップの資質がないという教えだ。それを信輝は、輝政に体で伝え、輝政は、きっちり受け止めた。

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2013年8月20日 (火)

タンゴを聞く

最近は、暑い夏の朝の音楽をタンゴ(アルゼンチンタンゴ)にしている。子どもの頃、多彩な趣味を持っていた父は、ダンスも趣味としていた。母も一度ホールに連れて行ったようだが、踊りのステップがままならず、それなりになってしまったと母は言っていた。父の足を踏みつけたらしく、母にはダンスのセンスがないと、父が懲りたらしい。

私は音感が悪く、とてもダンスなんてできないが、時々、父が休日に蓄音機にタンゴのレコードを載せ、針をセットして、聞いていたことを思い出す。ズンズンチャッチャ。確かに、このリズムは面白いと思う。今、聞いているのはタンゴのクラシック14曲を集めた輸入版のCD。しばらく、目覚めの音楽として聞いて行くつもり。

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2013年8月17日 (土)

順逆のこと

今回は、今までも似たようなことを記しているが、それを『菜根譚』から取り上げる。要するに、禍福は糾える縄のごとし、に通ずるもの。それは次のように表現されている。

 衰颯の景象は、すなわち盛満の中に在り。

 発生の機緘は、すなわち零落の内に在り。

 故に君子は安きに居りては、

 よろしく一心を操りて以て患を慮るべく、

 変に処しては、まさに百忍を堅くして以て、

 成るを図るべし。

解釈としては、若干、意訳をしてみると、次のようになるかもしれない。

「衰退の兆しは、最も勢いよく栄えている中に現れ、新しいものの種は、衰退しきった中に生じる。よって、為政者をはじめトップと言われる方々は、うまく行っている時ほど、将来の禍の種となる物が何なのか、冷静に考えて、対応を準備して、順境から転じて逆境になっても(その逆の場合も)、慌てず、ひたすら耐え、自らの志が成るように努めなければならない」

すなわち、順境と逆境はつながっているということだ。平生から、そう考えておけば、間違いはなさそうだ。

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2013年8月16日 (金)

ほどほどがいいということ

「ほどほど」については、以前ブログ記事として記した(2007年8月8日)。今回も、「ほどほど」ついて記したい。暑い時期になると、そういう風に考えたくなるのだろうか(笑)。前の記事は、『荘子』天地扁に記載されていることを参考に述べたのだが、今回は、『礼記』にある一文を紹介しておこう。

 傲(おごり)は長ずべからず。

 欲は従(ほしいまま)にすべからず。

 志は満たすべからず。

 楽(たのしみ)は極むべからず。

解釈は不要であろう。一応、蛇足的に解説すれば、次のようになるかもしれない。

「心の傲慢さというものは、放置すれば、やがて災難を引き寄せる。人間の欲望には限りがないが、心のままに、やりすぎれば、禍を生む。人間生きていくには志を持つことは大切だが、それが満たされたと思っては、人生は終わってしまう。楽しみを持つことはいいが、とことんまで行ってしまうと、逆に楽しみを失うことになる」と。

つまり、人生、ほどほどがいいということだ。いかに心の自制をすべきかを問うている。それにしても、この暑さ、ほどほどにならぬものか(苦笑)。

*参考

ちなみに『菜根譚』では、同様のことを次のように表現している。

 爽口(そうこう)の味は、皆爛腸腐骨の薬なり。

 五分ならば、すなわち殃(わざわい)なし。

 快心の事は、悉(ことごと)く敗身喪徳の媒(なかだち)なり。

 五分ならば、すなわち悔いなし。

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2013年8月14日 (水)

ゆっくり同じペースで登れ

私は山登りを趣味としていないが、専門家によると、山登りは、ゆっくり登るのが、いいらしい。結果的に、山頂に早く着くことになり、体力も消耗しないということだ。それは今年、世界文化遺産になった富士山も同様のことだろう。

かつて、俳人・飯田蛇笏が、一緒に富士山に登った老強力の言葉として、次のように記している。彼が三合目で休息をとっていると、若い人たちが、ワイワイ騒ぎながら、登頂を目指して、追い抜こうとしていた。

そこで、彼は蛇笏に言う。「あの調子で行けば、彼らは五合目あたりで、へとへとになってしまう。だから、私の言う通りにすれば、私達は八合目でも頂上でも一着になります。そのためには、途中で、追い抜く人たちがあっても、慌てず、ゆっくりと同じペースで、宿泊所まで休むことなく登り続けることが肝心です」と。

そして、実際、八合目で、すでに誰よりも早く着いていて、疲れも、それほどなかったという。これは人生も同じことかもしれない。

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2013年8月13日 (火)

ことわざ「しわんぼうの柿の種」から考える

昔のことわざに、「しわんぼうの柿の種」というのがある。「しわんぼう」とは、「吝ん坊」と書く。つまり吝嗇(りんしょく)のこと。しみったれのけちん坊のこと。ケチとは異なり、目的もなく単にお金をケチケチ貯め込んで、人に嫌がられる人のことだ。

「柿の種」とは、本当の柿の種のこと。焼き菓子の柿の種のことではない(笑)。要するに、持っていて価値のない物まで貯め込むことを冷やかしている。でも、しわん坊まで行かなくても、多くの人が「柿の種」を集めていることが見られる。

人には、それぞれ大事にしたい物があるかもしれないが、案外、第三者から見ると価値のない物も多い。持ち物が、柿の種になっていないか時々点検が必要かもしれない。

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2013年8月12日 (月)

参りました!今年の酷暑 2013

先ほど、お墓参りに行ってきたのですが、帰ってくると汗が滂沱として流れる感じ。今年のお盆は酷暑だ。お盆というと、日中は暑くても、夕方からは涼しい風が吹き、少し秋を感じさせるものだが、そういったことは全くない。

昨夜も、気温は、ずっと下がらず、結局、30度以上をキープしたまま。何回も目が覚め、寝苦しい夜でした。目覚めもすっきりしないので、少し朝早くから運動したところ、汗が出て落ち着きました。でも、睡眠不足の影響は解消されていない。

幸い、まだ夏バテには至っておらず食欲はある。ただ、今日は昼からは、少し昼寝をしようかなと思っている。それにしても、こんな、お盆は初めてだ。今年の冬は、酷寒になるかもしれない。そして大災害に注意が必要だ。

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2013年8月11日 (日)

若い人の蓄財術

若い人の蓄財術については、たびたび記しているが、基本的に持ち時間を活かした蓄財が望ましいことは多くの先人が教えている。つまり少しずつ長期に蓄えるのが基本だ。それで、まず種銭を作り、ある程度貯まったら、一部を投資に回す。ただ、同じ所に一度に投資せずに、分散投資する。

だが、相場は上がったり下がったりする。時には急激な変動もある。現役時代に、投資をすると値上がり値下がりが気になって、仕事に集中できなくなる可能性が高い。それでは、元も子もない。現役中は、仕事中心に稼ぎを得るのが重要。投資は二の次た。

それでも、投資したい人は、以前から述べているように、定額分散投資を勧めている。具体的に、どのようにすればいいか、時々問われるが、私は専門家ではないので、そこまでは教示できない。そこで、次の書籍を参考にするように伝えている。

 山崎元・水瀬ケンイチ共著 『ほったらかし投資術』(朝日新書)

もちろん、すべてを鵜呑みする必要はない。是非はご自身で判断されたい。ただ、よくまとまっていると思う。蓄財の参考にして欲しいものだ。なお、こういうことは、高齢になってからでは手遅れなのは明らかだ。

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2013年8月10日 (土)

神戸時代、お世話になった老舗書店閉店へ

私は、本屋で、書籍を選択することが多い。今はネットで試読もできるようだが、やはり実際に触れてみて、読みたい。だが、最近は、どんどん書店が閉店し、近くに本屋が無い不便な状況だ。結局、駅まで出かけなければならない。

書店が閉店するのは、それほど経営環境が厳しいということであろう。新本を置いている書店ばかりでなく、古書店も、店を閉めている。やはりネット販売が幅を利かせるようになったことが大きいのだろう。だが、実際に手にとって見て、分ることも多いのだが。

そして、神戸の老舗書店、海文堂書店が、今年9月で閉店すると報道があった。神戸時代には、いろいろお世話になった。大手の書店にない、独特の切り口で本の品揃えがされており、探しやすかった。閉店するのは、残念なことだ。

結局、大手スーパーマーケット同様、どこもかしこも、巨大店舗の書店だけになってしまうのだろうか。ただ広い売り場で、本を探すのは、楽しみでなくて苦痛に近い。目的がはっきりしておれば、検索して、その場所に行けばいいが、そうでない場合は、疲れるだけ。

今後の書店は、どのようになるのだろうか。読む立場からすると、多過ぎる出版物の中で良書を見つけ出すことは、なかなか難しい。新聞や雑誌の推薦図書を、そのまま信じて購入するのはリスキーだし、ロスも多い。新たな切り口の書店の登場を待ちたい。

とにもかくにも、海文堂書店の閉店は惜しまれる。これで神戸に行く楽しみも一つ消えた。

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2013年8月 8日 (木)

消費税の輸出還付金は廃止せよ

財界トップは、何かにつけて消費税増税を歓迎すると発言する。その理由は何か。それは、ずばり、消費税の輸出還付金目当てだ。日本の消費税は米国と違って、付加価値税。流通段階にも消費税を掛けている。よって前段階で掛けられた消費税は控除される。

ところが、輸出企業は、海外に販売しても、消費税相当額をもらえない。そこで、輸出企業が払った消費税分を還付する仕組みがある。その還付金は実に毎年、約2兆5千億円程度という。これは消費税収全体の20%(消費税収は年12兆5千億円程度)。消費税収のすべてを社会保障費に回すというのは、実は嘘なのだ。

また、この輸出還付金の大半は大企業に還付されているから、企業にすれば堪らない魅力。円高の時も、有難かったが、円安に転じても、この仕組みはあるから、更にうまみが増す。もちろん、消費税は取られているのだから、それが還付されるのは当然と見る向きもあるだろう。

だが、実際は、流通企業同様、コストダウンと称して、仕入れ業者に押しつけているのが現実。だから、丸儲けなのだ。よって大企業にすれば、消費税率が上がれば上がるほど嬉しい。それが財界トップの消費税増税歓迎発言につながる。これはおかしなことだろう。

そもそもTTP加入というのであれば、日本も米国と同様、消費税の仕組みを小売売上税にし、最終消費者だけが支払えばいいという仕組みにすべきだろう。ちなみに米国は、輸出還付金はやっていないし、その必要性も感じていない。日本も、いずれ消費税の輸出還付金の廃止が望ましい。

*参考文献

 岩本沙弓著 『バブルの死角(日本人が損するカラクリ)』(集英社新書)。彼女は、消費税の輸出還付金以外にも、いろいろ指摘しているが、賛同できる意見が多い。自民党は聞く耳を持たないだろうが、野党は、大いに参考にすべきだろう。

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2013年8月 7日 (水)

NISAは必要か

少し前から、証券会社や銀行から、「NISA(ニーサ)」の案内が来るようになった。NISAとは、少額投資非課税制度のことらしい。これは今年末で終了する証券優遇税制の代わりということだ。だが、そもそも不労所得に優遇税制は必要なのだろうか。国は、税収不足に苦しんでいるのに、税収を増やせる可能性のある税を軽減している。馬鹿げたことだ。

ちなみに、NISAの内容を確認してみると、次の通りだ。

一、2014年から2023年まで、非課税投資枠は毎年上限100万円だが、各年100万円の非課税投資枠は、その年しか使えない。

二、それぞれ投資した年から最長5年間の非課税期間が可能。

三、対象は、公募株式投資信託・上場株式等で、配当所得・譲渡所得が非課税になる。

四、口座開設は、満20歳以上の日本の居住者等。

五、非課税投資枠は、最大500万円だが、譲渡損が生じても、他の口座との損益計算はできない。

六、非課税期間中の換金は可能だが、生じた換金空き枠は再利用できない。

七、複数の金融機関等に口座を開設できない。NISAは一人一口座のみ。また口座内の上場株式等を他の金融機関等に移管できない。

こうして見てくると、NISAは、確かに配当所得や譲渡所得が非課税になって、一見メリットがあるように見える。確かに来年から証券優遇税制がなくなり、税率は、ほぼ倍になるが、ここで考えなくてはならないのは、今後の相場動向。

以前にも述べたが、世界の相場は、今後5年間ぐらいは下落傾向。今は不自然に上げているだけだ。すなわち、下落途上の上げ。そんな時に、一般投資家は、新たな優遇税制で新規に投資すべきだろうか。ここには、大きな罠が仕掛けられているような気がする。当面、お金は、低金利でも、金融機関等に休ませていた方がいいような気がする。NISAの勧誘に乗らない方がいいだろう。

*追記

なお、NISAは、若い世代の資産形成に必要と説く向きもあるが、私は若い人に、持ち時間の長さを活かした定額投資を勧めているが、NISAは累積投資には不向きである。

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2013年8月 6日 (火)

広島への原爆投下は英国も共犯という事実から学ぶ

米国の広島、長崎への原爆投下は、戦争犯罪だが、最近明らかになった公文書では、広島への原爆投下は英国も共犯ということだ。当時、英国は米国と同盟していたから、止むを得ない判断だったかもしれないが、これは示唆に富む。

現在、日本は米国の同盟国だが、もし米国が第三国に原爆(あるいは原爆同等の物)投下すると日本に通達してきたら、果たして、日本政府は断固たる反対の措置を採れるだろうか。結局、米国の意見に従わざるを得ないだろう。

さらに安倍政権が主張している集団的自衛権を認めれば、戦争に巻き込まれるというリスクを背負い込むことになる。果たして、国民は、そのことを理解しているのだろうか。だが、国際権力闘争の中で、国を守るということは、不条理で、なかなか難しいことだ。

*平成25年8月17日追記

自民党の有力者は、集団的自衛権による自衛隊の海外派遣は日本の判断でできると言うが、TPPさえも、結局、米国に押し切られた。彼の発言は信用できないだろう。そもそも自民党は、選挙前はTPPに反対としていたのだ。

それを簡単にひっくり返す政党に信用は置けない。集団的自衛権を認めれば、いずれ日本及び日本国民に危機がもたらされることは間違いない。そんなことをする前に、まず自国は、自国で守る気構えが必要だ。自衛隊は、その力を持っている。一般国民は、それを後方で支えればいい。国民に、その覚悟があるのかどうか問われている。政治家任せではいけないだろう。

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2013年8月 5日 (月)

上司と部下関係を暴く書?

上司と部下の関係は、いつの時代も微妙だ。昔のように年功序列であれば、部下の処し方は、ある程度、決まっていただろうが、実力主義となると下剋上。上司は部下を牽制する。ただ、誰もが、上を凌ぐ能力があるわけではない。やはり部下は上司に認められる必要がある。

最近の著作では、葉石かおり著、『じじいテラシー』が、部下の上司対応として、比較的まとめられている。この書籍は、20代、30代向けに書かれた物のようだ。すなわち、「じじい」と表現しているが、実際は上司は40代を想定しているようだ。

内容は、いかに上司をたらし込むかの技術を彼女なりに分析したものが書かれている。まず、じじいの類型を「オレオレじじい」、「うんちくじじい」、「肉食じじい」、「茶坊主じじい」、「9時5時じじい」、「耕作じじい」に分類し、傾向と対策を述べられている。

若い頃を思い出して読んだが、ふんふんと頷ける場面も有り、笑えてしまった。確かにじじいの類型はあるかもしれない。傾向と対策は、やや目先だけを見ている感じもしないではないが、処世の手段にはなりうる。若い人に、あまりマニュアル本は薦めたくないが、暇があれば読んでみて(笑)。

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2013年8月 4日 (日)

人は一代ということ

企業経営者が子どもに会社を譲ろうとして必死になる場面に時々遭遇するが、儚い夢だ。確かに子どもに会社を譲りたい気持ちは分るが、経営者というものは、所詮、一代限りだ。彼の意志を受け、誰かが経営を引き継いでも、それは先代と全く違う経営になるのが当たり前。子どもだからと言って、先代と同じ経営ができるわけではないし、そもそも、それは不可能。

それは会社の経営に限らず、あらゆる人の人生もそうだろう。我が子が自分の背中を見て生きても、時代背景や情勢は異なる。残るのは、その人間が、どのような考えで生きたかということ。大久保彦左衛門も、「人は一代、名は末代なり」と言っているようだが、その気持ちが、この歳になって分るような気がする。

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2013年8月 3日 (土)

貸し借りは怨みの種蒔きということ

昔のことわざに、貸し借りは怨みの種蒔きというものがあるが、これは鋭い指摘だ。多くの犯罪は、金の貸し借りから生じている。どんな親しい間柄でも、貸さない、借りないというのは、人生を生き抜く方法だ。

祖父や父も、よく言っていたが、親しい人が金を借りに来たら、貸すぐらいなら、差し上げたらいいと。それくらいの覚悟は求められる。小額のお金でも同様なことが言える。貸し借りは怖い。

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2013年8月 2日 (金)

金儲けと信用のバランス

商売で、金儲けを優先すれば顧客は、いずれ逃げていく。逆に信用を重視しすぎて、例えば完全なモノ(モノには物とサービスの意味を含めている)を作ろうとすると、コストがかかり過ぎて、高価なものになり、市場に受け入れられない。

結局、世の中の流れを探りながら、それに合ったモノを適切に供給していくことが、ビジネスの成功だ。関西の家電メーカーの失敗は、そのことを忘れてしまって、経営者が理解していなかったことにある。本田宗一郎は、「信用とカネと両方得なければ、社会生活も面白くないし、人からも尊敬を受けない」と言っている。

このバランスをうまく採ることが成功の秘訣だろう。そのためには、基本的に企業の実力を涵養するしかない。そのためには人材の育成が欠かせないということになる。人を大切にしない企業は、今後も成長の見込みは薄い。企業は、金儲けと信用のバランスをよく考えて欲しいものだ。

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2013年8月 1日 (木)

麻生副総理の正論?

中国、韓国メディアが、麻生副総理の発言の一部を捉えて、騒いでいるようだが、彼の発言の意図を理解していない。日本のマスコミに発表された彼の発言は次のようだ。

憲法改正に関して、まず「狂騒狂乱の中で決めて欲しくない。落ち着いた世論の上で成し遂げるべきものだ」と正論を述べられている。一部自民党関係者の憲法改正に対する上滑りな発言を牽制してのものだ。彼には、元首相としての見識があると見て、よさそうだ。

そして、中国・韓国のメディアが問題にしたのは次の発言だ。「ワイマール憲法も、いつの間にか、ナチスの憲法に変わっていた。(憲法改正するのに)あの手口を学んだら、(国民が)騒がないで納得して変わっている(かもしれない)。喧騒の中で(憲法改正を)決めないでほしい」と。

日本人からすれば、真っ当な発言で問題はないが、外国人は、翻訳が適切でないから、変な理解をする。中国・韓国の記者たちは、物事をよく理解して記事にしてほしいものだ。また政治家の方は、仮に国内向けの発言であっても、海外メディアに翻訳されても、誤解を生まない丁寧な発言を心掛けて欲しいものだ。

*注記

もちろん麻生氏は改憲反対論者ではない。彼は保守主義者として、改憲を望んでいることは間違いない。ただ、憲法改正の是非はともかく、その進め方に疑義を投げかけている。

*追記

麻生氏の言葉を逆説的に借りれば、いつの間にか憲法が改正されていたというのは、よくないだろう。彼がヒトラーの手法を取り入れることを是とするなら、それは問題だろう。彼の悪い癖だが、意識的か無意識か分らないが、話し方には従来から二面性があるが、彼の発言記録を全て読むと、ヒトラーというか独裁者の手法を取り入れることに是と捉えられても仕方ない面があるが、彼の本意は不明だ。

なおナチスのヒトラーの政治手法については、次の図書が、割とうまく説明されていて、参考になる。彼らの怖ろしい手法は、一般国民も知っておいた方がいいだろう。若い人は特に。

 川上徹也著 『独裁者の最強スピーチ術』 (星海社新書)

*追記

一部の放送局(朝日放送系列)のベテラン解説家が、麻生氏の発言を曲解して報道している。本当に彼の発言の真意を、きちんと理解しているのだろうか。朝日が憲法改正に反対ということは理解できるが、揚げ足取りという程度の低さを感じる。流風は、特に自民党支持者というわけではないが不愉快だ。

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