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2013年8月22日 (木)

独身が長かった象の姫子の出戻りから考える

姫路市立動物園のアジアゾウ「姫子」(メス)は、推定36歳。「姫子」としては、二代目で、1994年タイより来日。それ以後、彼女は、19年間、他の象と接触することなく過ごしてきたという。まあ、一人暮らしを堪能してきたということだ(笑)。

ところが、人間様の都合で、今年6月に無償で王子動物園に来年3月まで貸しだされることになった。アジアゾウは、ワシントン条約で絶滅危惧種に分類され、自然繁殖を目指したのだ。この無償貸出制度を「ブリーディングローン」と言うらしい。

そういうわけで、「姫子」は、嫁入りしたのだが、体調を崩してしまったという。慣れない環境変化について行かなかったのだろう。単身生活で気ままに過ごしてきたのに、ある日突然、他の象と同居することになったからストレスがたまったのかもしれない。

同性の「ズセ」が近付いても、後ろを向いてしまい、オスの「マック」とは、目さえ合わすことができない。かなりのひきこもり状態で、体調を悪くしてしまったようだ。ストレスの結果、食欲も減退し、睡眠も十分でないらしい。

結果的に、改善の見通しが立たず、姫路市立動物園に戻されることになった。最近は人間社会でも、出戻り歓迎の親がいるらしいけれど、「姫子」の場合は微妙だ。でも、動物もストレスを抱えることは望ましくない。やはり長年馴染んだ気楽な独身生活がいいのだろう。

さて、人間世界も同様のことが言える。昔、世話してくれたお婆さんが、「嫁さんは、若い方がいい。歳とってくると、トウが立ってくるし、耳年増になり、扱いが難しくなる。まあ、女30歳過ぎれば、もらう方も覚悟が必要だ」と。

女性は、子どもを産む適性年齢は20歳前後という。これは平均余命が延びた現在でも、あまり変わりがない。子どもができないと騒ぐが、適性出産年齢を過ぎれば、色々治療を施しても、段々可能性も低くなるというものだ。

女性の結婚が遅れるのは、確かに、相手の男の経済状況は、あまり良くないから、将来を悲観してしまうということがあるかもしれない。だが、それこそ耳年増になったことが結婚を妨げているのだろう。ある程度の将来設計は必要だが、飛びこむ勇気も必要だ。

ところが、多くの女性は呑気なもので、最近は働く女性が多いから、ついつい、そちらの方が面白くなって、結婚は延び延びになる。それに昔のように、親や周囲もうるさく言わないから、それをよいことに独身貴族を謳歌するということになる。

だが、独身が長いと、心身ともに錆びつく恐れもある。つまり、どうしても自分の世界を作ってしまって、他者を受け入れる許容度が狭くなってしまう。また他者に溶け込むのも至難の技になる。その結果、一人で生きていくしか道がないと思うようになるだろう。象の姫子の悲劇は動物の世界だけのことではないだろう。

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