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2013年9月 9日 (月)

道真の漢詩 「重陽後一日」

9月9日は、重陽の節句。菊を愛で、長寿を願う日だ。もちろん、これは旧暦のこと。今は、菊も、まだ咲く雰囲気ではない。それでも、一応、重陽の節句がらみの漢詩を取り上げてみる。それが、菅原道真の漢詩 「重陽後一日」だ。よって、これは9月10日に詠んだものだ。以前、同じく道真の漢詩「秋思詩」(*参考参照)を取り上げたが、それに関連する漢詩だ。

  去年の今夜 清涼に侍す

  思秋の詩篇 独り断腸

  恩賜の御衣 今此に在り

  捧持して毎日余香を拝す

解釈は、「昨年の今夜、陛下のいらっしゃる清涼殿において催された重陽の節句では、そこに侍っていたのに、今は、大宰府に流されて、独り断腸の思いで、秋思の歌を創作している。陛下から賜った御衣は、ここに在り、毎日捧げ持って、君恩の有難さを懐かしく思う」くらいかな(*注)。

*注

ネット等を見ると、私と全く異なる解釈がされている。漢文的には、私が間違っているのかもしれないが、更に古典の専門家ではないので、何とも言えないが、前後関係が合わない例も見られる。

*参考 道真の「秋思詩」。解釈は、以前に示したので、ここでは記さない。

  丞相年を度って幾度か楽思す

  今宵物に触れて自然に悲し

  声は寒し絡緯風吹くの処

  葉は落つ梧桐雨打つの時

  君春秋に富み臣漸く老ゆ

  恩に涯無く報猶お遅し

  知らず此の意何かに安慰せん

  酒を飲み琴を聴き又詩を詠ず

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