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2013年10月 3日 (木)

明石市立文化博物館『明石藩の世界Ⅰ』展に行く

昨年、明石市立文化博物館に、旧明石藩主松平家と旧明石藩家老黒田家所縁の人から各種史料が寄贈されて、速報展が開催されたことは、このブログでも取り上げた。明石藩については、第二次世界大戦による空襲で、多くの史料が焼失し、その実態が詳細に伝わっていない。

今後、寄贈された史料を分析し、今後三次に分けて、企画展として催されるようだ。今回は、その一回目として、『明石藩の世界Ⅰ』(文書と絵画)が展示されていた(2013年10月20日まで)。

文書は、明石藩家老黒田家由緒に関する者、藩主松平家と家老黒田長棟関連、明石藩が幕末に西洋式砲術中心の農兵隊「新撰組」を組織していたことを示す史料等が展示。なお、どこでもそうだが、文書関係の史料は、見てもよく分からない。図録(800円)の解説は必要で関心ある方は買い求めた方がいいだろう。

黒田家由緒については、黒田長棟が1848年に江戸から明石に引っ越してきて以降の状況を示している。なお明石黒田家と官兵衛の播磨黒田家との関わりは不明のようだ。ただ、官兵衛の母は明石家出身だ。明石家は、後、改易され、播磨黒田家が引き継いだとも考えられる。その辺は、今後の調査が望まれる。

絵画は、藩主松平斉宜(なりこと)が描いた「富士図」、明石の画家、林半水の描いた「黒田半平長棟大黒天より財宝を賜る図」、長谷川雪旦による「半蔵門前大名行列図」など。「富士図」は、渡辺崋山の弟子、椿椿山(つばきちんざん)に師事したようだが、上手なのか下手なのか、素人には判別しがたい。ただ、款記に次のように記されているのが少し気になる。

 福如/東海/寿如/南山/癸卯春/如月

癸卯春/如月からは天保14年(1843)2月に制作されたことが分るが、福如/東海/寿如/南山は、どこか暗示的だ。単に富士山と三保の松原を愛でただけなのだろうか。「黒田半平長棟大黒天より財宝を賜る図」は、少しユーモアを感じさせる。子孫に見せるための絵だと云う。長棟自身が大黒なのかな。

余程関心がないと、このような催しに行くことは少ないかもしれないが、入館料も安い(大人200円)ので、明石公園の散歩がてら訪問してみるのもいい。昔の明石藩のことが少し偲ばれるのは確かだろう。また、「郷土のやきもの」展も同時開催していた。

*参考

ちなみに明石藩は、2019年に築城400年を迎える。

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