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2013年10月27日 (日)

一面的に法律を作ってはならない~特定秘密保護法

日本を取り巻く近隣諸国の各種侵害のため、安倍首相の、特定秘密保護法案への強い思いは分るが、極めて拙速過ぎて危ういと感じる。大体、法律と言うものは、東洋の三原則に基づいて作らなければならない。すなわち事象を根本的に観て、多面的に観、遠い将来を観つつ現在を見る必要がある(念のために記すと、「観る」と「見る」は違う。「観る」は心で見る。「見る」は今の現象を見る。文字転換のミスではありません)。

というわけで、法律は近視眼的に作られてはならないだろう。一つの法律は、作用もあるが副作用もある。そういうことを踏まえて、政治家という立場を離れて、法律を立案することが大切だ。

今回の特定秘密保護法案への取り組みを見ると、外交・防衛に対する危機感は理解できるが、近視眼になっている。最高機密であっても、いずれオープンにして、それが正しかったのか検証は求められる。そうしないと政治レベルが上がらない。

そもそも、秘密というものは、いずれ暴かれる性質のものだということを押えておかなければならない。それに秘密にも賞味期限がある。永遠に秘密にしても、あまり意味はない。政権側に要らぬ疑いをかけられるだけだ。

いつまでも意味のない秘密情報を守る必要はないのだ。大体、国の機密情報と言っても、現代では、その意味は薄れている。そんなに重要な情報は存在しない。もちろん、一定期間、一時的に情報を隠すということはあるかもしれない。

しかしながら、秘密保護を建前に、国が秘密を闇から闇に葬るのは、政治をを堕落させ、将来、この法律を悪用して、ファッショ的体質を生みかねない。その結果、戦前のように治安維持のために秘密警察が跋扈し、冤罪が増えていく可能性も否定できない。

それは国民の活力が削がれ、戦前のように国を弱める結果になる。それほど危険なものを内包している法律だということを認識して欲しいものだ。安倍首相の意図とは全く違う方向に、この法律が利用される危険性があるのだ。

単に米国から提供された外交・軍事情報を守るだけなら、特定秘密保護法案でなくてもいいはずだ。ここは知恵が必要だろう。それに最早、現代では、米国から提供される情報も、それほど重要性はない場合も多い。

それより自ら情報を取りに行く姿勢・体制の方が大切だろう。そして、掴んだ情報を元に外交手段にすればいい。それらは適宜オープンにすればいい。秘密保護法という法律を作って、「秘密保護」の名の下に、国が危うくなり、将来の日本の国民が生きにくくなるようでは、何をやっているのか分らない。

*追記

むしろ日本では、産業スパイに対して厳しい処分ができるようにすることは大切だが、特定秘密保護法案には馴染まない。別の法律が必要だ。ただし、これも技術は陳腐化するため、限界があり、むしろ日本に眠っている技術を掘り起こし、特許技術が利用促進できるように国が仕組むことの方が大切だ。

*追記

与党の出している中途半端な特定秘密保護法が通れば、日本は活力を失い衰退するだう。それは言論を封殺するようになるからだ。特定の秘密を守ることにこだわって、将来の国のあり方を損なってしまう。すなわち、角を矯めて牛を殺す結果になる。法案が通れば、将来を見越して、日本株は売りに出した方が賢明だろう。

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