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2013年12月 6日 (金)

舌の話

あまり評判のよくない某大臣は舌癌になったようだ。好き嫌いは別にして、早く快癒して欲しいとも思う。大臣の辞任を申し出たが、慰留されているそうだ。今後の成り行きは判らない。個人の不幸は喜べないが、これで少し静かになるとも考えられる。でも、交渉事は判らない。代理を出して却って更に不利になるかもしれない。

話変わって、お笑いタレントのモモコさんがタクシーに乗車していて出会いがしらに車と衝突して、足を骨折されたとのこと。全治六週間。ところが、彼女は、事故した日は、たまたま休みだったが、もう仕事を始めるという。「私には体と舌があれば十分」と言ったとか。プロを感じさせる。

さて、張儀にも、有名な舌の話がある。彼は貧乏人の出だったが、心身ともに優れ、才能もずば抜けていた。当時は中国の戦国の世。貧乏人の彼が世に出るには、絶好のタイミングだった。彼は権謀術策を得意とする師に学び、そこでも、やはり抜き出ていた。

その後、諸国を巡り歩き、楚という国の宰相、昭陽の食客になる。ところが、昭陽が、ある時、楚の王から下賜された「和氏の璧(かしのへき)」という宝石を披露しようとしたら、無くなっていて、貧乏人で素行もあまりよくない張儀に疑いがかかり、責められ鞭打たれても、無実を主張して、昭陽も、止むなく放免し、彼は命からがら妻のもとに帰る。

妻からは、「変な欲を出して遊説などするから、こんなことになるのだ」と、詰られると、彼は「我が舌を見よ。なお、有りや否や」と言った。それに対して、妻は思わず笑ったという。舌先一つで世を渡る人々をからかった話とも受け止められるが、話す能力も大切な能力ということに変わりはない。某大臣もモモコさんも舌を大切にして欲しいものだ。

*追記

専門家によると、舌がんの原因は、飲酒、喫煙、香辛料、入れ歯の不具合だそうである。そして、ある程度の年齢に達すれば、歯科医による定期健診が望ましいということだろう。

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