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2013年12月16日 (月)

来年の色紙飾りの色紙選定~『一圓相』

今年も12月15日を過ぎたので、来年の正月の色紙飾りの色紙選定した。今回、選んだ色紙は、隠山惟琰の墨蹟で、『一圓相』にした。色紙飾りの色紙を飾るようになったのは父が亡くなってからだ。

色紙には、墨蹟、色紙絵など色々あるが、気に入ったものは少ない。墨蹟は印刷された物が多く、一枚1000円と安いが、お気に入りがいくつかある。色紙絵は、画材店や百貨店、掛軸店に、たくさん置いてあるが、これといったもので自分が欲しいものは、探しまわっても、なかなか無い。

これらの店に置いてあるものは、色紙絵の価格は3000円から6000円くらいが多い。色紙絵は印刷の物とそうでないものとがあるようだが、日本画家や彼らに師事した人によって描かれているものが多い。

ただ、伝統的技法なのだろうが、一定のパターンに拘束されているようで、面白みが足りない。残念ながら、背景に哲学も、あまり感じられないし、作者の意図も弱く、機械的に描いているように感じられる。

過去に、数枚買ったが、結局、数日飾っただけで、押入れの奥に仕舞われ、最終的には処分することになっている。基本的に流風は、絵を買う趣味はないが、若い頃から、多くの絵を接してきているから、それなりの鑑賞眼は、持っているつもりだが、時々失敗する(苦笑)。

そういうことで、正月に選ばれる色紙は、どうしても無難な墨蹟関係が多くなる。今回も、色々考えたが、隠山惟琰の墨蹟『一圓相』にした。今年の文字として「輪」が選ばれたそうだが、それに通ずるものである。

『一圓相』の墨蹟の色紙には、丸い円が筆で描かれ、その横に「心月孤圓 光萬象を含む」とある。これは『碧眼録』九十則にある言葉。絶対の真理を円で表現し、夜空に輝く丸い月は、光を発して遍く、この世を照らしている。そして、この月の光と同様、人も生まれながらに持っているものだということを意味していると云う。

多くの人は、気づいていないかもしれない。自分自身の存在価値を再確認したいものだ、ということで、来年の目標にしたい。

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