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2013年12月10日 (火)

マイタケの話

この時期になると、いろんな食材が美味しいが、キノコ類も一段と美味しくなる。松茸は残念ながら未だ食していないけれど、他に美味しいキノコ類はたくさんある。昨夜は3時ごろまで、ピカピカゴロゴロと雷が盛んに鳴っていたから、茸の成長を、幾分促したかもしれない。

今回は茸の中で、マイタケを取りあげてみよう。いろんな調理法が紹介されているけれど、一番多いのはバター炒めかな。豚肉との相性もいい。無塩バターで炒めて、少し醤油類や市販のドレッシングで味付け。

さて、マイタケは、「舞茸」とも表示する。なぜ「舞」なのか。これは嘘か真か、『今昔物語』にある話が出処だろうか。京に住む木こり達が、ある時、北山に入るが、どうしたことか迷ってしまう。そうすると、人々が向かってくる気配があり、数人の尼さんたちが、歌を詠い、御機嫌よく舞いながら姿を現す。

木こり達は、奇妙な彼女らを気味悪がり、天狗か鬼神かと恐れる。ところが尼さんたちは、彼らの気も知らず、どんどん近寄ってきたので、おずおずと尋ねると、尼さんたちが言うには「山に入って仏様に供える花を摘もうとしたのですが、迷ってしまって帰れなくなりました。そこでお腹も空いたので、たまたま生えている茸を少し心配でしたが、ままよと思って食したところ、いつのまにか手足が動き出し、舞を舞うようになりました。これはどうにも止めようがありません」と言って踊り続けていた、というもの。

木こり達も、空腹から尼さんと同じ様なことになるのだが、結局、どこをどう歩いたか判らぬうちに、自分たちの家に辿りついた。そこで、この食べた茸が「舞茸」になったとさ。現代では、この茸は「笑茸」と思われるが、明らかに「舞茸」とは異なる。どこで、話がおかしくなってしまったのだろうか。

まあ、そんなことを考えながら、舞茸を食するのも悪くない。突然、笑ったり踊りだす心配もないだろうし。舞茸は、今すぐ食べたいけれど、残念ながら、冷蔵庫にはない。今日、買いに行こうか。

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