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2014年1月23日 (木)

夢占いの物語

少し前の話題になるが、皆さまは、初夢は、どうだったのだろう。流風は、残念ながら、ぐっすり寝入って、朝まで夢を見ることはなかった。ただ、昨年11月頃に、とぐろを巻いている大蛇の蛇の夢を見て、続いて12月に大海に浮かんでいる大亀の夢を見た。

人間、誰も、よい占いの結果は知りたいが、悪い占いの結果は敬遠したがる。ネットで夢占いを見てみると、よさそうなことが書いてある。ところが、結局、何もなかった。大体、夢を見るのは体調とかに左右されそうだし、あまり、あてには出来ないものなのだろう。

ところで、『今昔物語』に次のような話がある。陰陽師で天文博士であった弓削是雄(ゆげのこれお)は夢占いを当てたことで有名だ。ある時、旅先で、たまたま、そこに来ていた人物と同宿する。弓削是雄は国司に頼まれて、大屬星を祭るために東国に下向している途中であった。

その夜、寝入っていると同宿の者が気持ちの悪い夢を見たので、占って欲しいと申し出た。そこで夢の内容を聞くと、是雄は、「お前は明日、家に帰ってはならない。汝を殺めようと誰がが待ち受けている」と言う。

その人は驚いて、「それでも、どうしても帰らなくてはならない。方法はないか」と問うと、是雄は、「あなたを害そうとしている者は、丑寅の方向の隅に隠れている。だから、弓を引いて押し当て脅せばいい」とアドバイス。

その人は、半信半疑ながら実際に家に帰ってみると、本当に、そのようであった。殺そうと待ち構えていた男は、法師であった。捕えて事情を白状させると、彼の仕える主人の僧が、彼の妻と通じており、彼女が亡き者にしようと法師に依頼したとのことだった。

この世の中には、弓削是雄のように夢占いを正確に当てる人もいるのだろうか。それとも、その他の占い同様、当てたのには、何か裏があるのだろうか。こういう占いの物語に接すると、どうしても疑いの目を向けたくなる。特に悪いことを見破った占いには。この物語とは逆説的になるが、現代では弓削是雄のような人物は遠ざけた方がいいと思う。

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