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2014年6月29日 (日)

今更ながら、姫路城内観光コース案内

今回は、今更とも思えるが、一般的な姫路城観光のコース案内を念のため記しておこう。来年1月には改修を終え、再オープンすることもある。

まず姫路駅に降り立ち、展望デッキで姫路城を、先ず見る。そこからは神姫バス(二つ目の「姫路城大手門前」下車)、あるいは徒歩で、50メートル道路をひたすら城に向かって行き、桜門橋を渡り(左側通行)、大手門をくぐって、三の丸広場に入る。右手には、姫路市立動物園があり、それとは逆の方向に歩いて行くと、左側に千姫ぼたん園がある。季節によっては美しい花々に出会える。

*いよいよ正面登閣口。ここでに入場料を支払って、入ると、間もなく「菱の門」が見える。ここの右側に「三国堀」がある。それとは逆の左側に進路を取り、まず「ワの櫓」に入り、「ヲの櫓」を経由して、「長局(百間廊下)」を歩き、「化粧櫓」に着く。

●「菱の門」(重文)

全体的に、安土桃山時代の様式を残し、城内で最も大きい門だ。左右に連なる塀の狭間から敵を迎え撃つ構造になっている。両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋がある。華灯(火灯)窓が珍しく、時代劇でも、度々登場する。

なお、中村大佐顕彰碑がある。彼のお陰で、明治の廃城令の中、姫路城は救われた。

●「三国堀」

菱の門内にある堀で、31メートル四方の捨て堀。二の丸の本道と間道要所を抑えている。元々、空堀で、敵を追い込むために作った。今は雨水が溜まっている。池田輝政が、播磨・備前・淡路の三国を領したことから名づけられた。

●「長局(百間廊下)」

西の丸にある中書院を囲むように造られた。長さが300メートルある。千姫は、毎朝夕、この廊下から男山を拝んでいた。男山千姫天満宮は姫路城を一望する男山の中腹にある小さな社で、千姫が本多家の繁栄を願って建立したもの。なお廊下に並ぶ部屋には、千姫に仕えた侍女たちが住んでいた。

●「化粧櫓」

西の丸長局より男山を拝んだ千姫が、身支度や化粧直しをするために休憩所としたところから名付く。御殿のような造りになっている。千姫の化粧料10万石で建てられたものだ。そこで、この名がついた。

*ここから一旦、外に出て、櫓の真ん中にある武者窓が印象的な「はの門」(門の礎石に注目)をくぐり、「二の丸」に入り、迷路のような道を行き、櫓門の「にの門」から「ほの門」をくぐって、油壁を見て、天守閣が間近に感じる。「水一門」をくぐって、更に「水五門」をくぐり、西小天守を通って、天守閣の地階に入る。後は階段で、1階、2階、3階、4階、5階、そして最上階の6階に上がる。町並みや景色を眺める。

●「大天守」

高さ14.85メートルの天守台の上に建つ31.5メートルの大天守。姫山の上に建つため、海抜92メートルになる。外観は5層、内部は地下1階・地上6階になっている。

なお最上階には、「刑部(おさかべ)神社」がある。長壁大神が祭られている。以前にも拙ブログでも記したが、姫山に祭られる土地神である刑部親王と、その王女の富姫があった。それを池田輝政が築城時に、城内に祭った。1748年に、長壁大神と改名。明治になって、明治12年(1879)に播磨国総社に移されるも、後に勧請されて、大天守六階に祭られるようになった。

*大天守から階段を下に降りると、備前丸(現在、建物はない)に到着、そこを経過して、「備前門」をくぐって、北へ「への門」まで行く。この門の北側に「塩櫓」が並んでいる。「との門」を経て、南下して、「帯郭櫓(腹切丸)」に行き、「りの門」をくぐると、間もなく「お菊井戸」が見える。

●「小天守」

大天守の「東」「西」「乾(北西)」にある3つの小天守。大天守と渡櫓で連結されている。

●「帯郭櫓(腹切丸)」

別に腹を切る場所ではない。正式名「帯郭櫓(おびくるわやぐら)」の俗称。この櫓の一階に鉄砲狭間を連ねた武者台がある。その形が検視台のように見えることから、「腹切丸」と呼ばれるようになったと云う。通常、罪人の切腹は、屋敷内の庭先等で行われていた。城内は神聖で、あり得ない話と云う。

●「お菊井戸」

お菊については、以前、拙ブログで記したので、ここでは記さないが、その時にも述べたように、お菊が投げ入れられた井戸では決してない。なぜなら、この井戸は江戸時代に作られたことがはっきりしているから。お菊の話は、姫路城の城主が小寺氏の時代だから明らかに矛盾する。

*その後は、「ぬの門」をくぐって、石垣の「扇の勾配」を確認する。そして、「るの門(穴門)」を経由して、「三国堀」に出て、再度「菱の門」に至る(終)。

●「扇の勾配」

上に行くほど反り上がり、開いた扇の曲線に似ていることから名づけられた。敵に容易に、よじ登らせない工夫だ。

●「るの門(穴門)」

石垣の間に造られた小さな門。別名、埋門(うずみもん)。いざという時、敵の侵入を防ぐため、ここを埋めてしまう。

以上が一般的なコースの案内で、所要時間1時間30分から2時間ぐらいかかる。だが、時間的に短くするコースカットの方法もあるが、ここでは省略する。

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