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2014年6月11日 (水)

間違った危機感が危機を招く

どうも安倍自民党政権は危機感が足りないようである。マスコミの批判的言動を抑え込み、政権に余裕がないことは明らか。多分、自信がないのだろう。それに安倍政権が目指す方向は、どうも周回遅れのようである。

もちろん全ての政策がそうとは言わない。ただ安全保障の問題については、時代遅れの間違った危機感で、政策を強力に推し進めようとしている。この政権の目指していることは、冷戦時代のやり方。当時は、現在より、安全保障面で危険な状態にあったが、日本は何もできなかった。現在は、時代は当時と比べれば安定的であるのに、やたらと危機を煽り、保守勢力の持っていた不満を今とばかりに爆発させている感じだ。

だが、当時と現在の国際状況は大きく異なる。中国についても十分に読み切れていないし、過剰に変に意識している。もちろん、中国の政治情勢は部分的に危うい面があるが、それは一面的だ。

ところが、何を意識しているのか分らないが、特定秘密保護法にしろ、集団的自衛権を含む安全保障体制も、現在の国際情勢を考えると、かなり古い発想で、日本を守るどころか、かえって危機に陥らせる可能性が高い(これが成立すれば、自衛隊も崩壊しかねない。隊員は、誰も他国のための傭兵にはなりたくないだろう)。

集団自衛権を行使できるようになれば、危機を回避するどころか、むしろ日本に米軍基地がある以上、日本もテロの対象になるのは、はっきりしている。どこの国にも正義はあるからだ。集団的自衛権も、自らの正義を振りかざすテロには無力だ。第三者の争いには、武力で介入しない方がいい。日本は別の役割があるはずだ。それは多くの専門家が指摘しているのに耳を傾けようとしない。

哲学なく、能力が低く、思い込みの強いリーダーが実行力を持つ最悪のパターンだ。結果的に、今まで、自民党を、是々非々で支持してきた人々が、危なかしくて、今後は必ずしも支持できないという方々が多くいるようになってしまった。

要らぬことに手をつけたがために、次の選挙で自民党が勝てる保証は何もない。彼らに、そういう危機感はあるのだろうか。今は、政権崩壊を招いた民主党政権と同様、裸の王様状況が極めて似ている。危ういかな、危ういかな。

*追記

今政権に必要なことは、将来を見越した国内経済の立て直し(アベノミクスは、いずれ崩壊するので)と、中国との関係改善だ。そこにエネルギーを投入すべきだろう。集団的自衛権などに時間を割く時間がもったいない。一体全体、自民党内に、まともな人材はいないのだろうか。これは小選挙区と政党助成金の産みだした弊害なのだろうか。

*追記

麻生氏の集団的自衛権の例えとして、いじめ問題を絡める不適切発言をしたり、福島問題絡みで、石原環境大臣の「金目でしょ」という発言といい、都議会での自民党議員によるセクハラ発言といい、自民党には強いお灸が必要なようだ。最近の自民党には驕りが感じられる。当然のことながら、驕れる者、久しからずだ。そのことは、いずれ骨身に沁みることだろう。

*平成26年6月28日追記

米国紙及び米国紙が、独裁的な安倍政権による憲法改正をせずに憲法解釈の変更で集団的自衛権の行使可能に走ろうとしていることをついて、これはクーデターと捉えている。誰が考えても将来的に危険な道を日本は歩もうとしている。また政権与党の公明党も政権にしがみつき、「平和の党」を放棄するようだ。

これらは米国政権の要求を何が何でも呑まなければ、日本は守れないという誤った考え方がある。基本は自国は自国で守らなければならないし、いかに同盟していても、同盟国が守ってくれるわけでもない。自民党や野党の保守派と云われる方々は大きな勘違いしている。集団的自衛権ほど、あてにならないものはない。行使されても、行使しても、厄介な問題を引き起こすだけだ。

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