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2014年7月 1日 (火)

姫路城の楽しみ方 第1回 要塞機能としての城(下)

更に城内道は複雑で、たくさんの門があり(「外曲輪」まで含めて、84の門があったという。現在は21の門が残るのみ。内曲輪堀沿いに5、中曲輪に11、外曲輪に5)、敵を迷路に誘い込み、一網打尽にする構造になっていた。城の出入り口は、虎口(こぐち)と言い、ここに設ける門は、守りの堅い枡形などの仕組みが取られている。

また、姫路城に限らず、城の周囲には、敵から城を守るため、地面を掘り下げて、水を張った水堀がめぐらしてある。かつて城が山の上にあった時代は、空堀が主流だったが、城が平地に築かれるようになると、水堀が主となった。姫路城も一部を除き水堀だ。

姫路城の堀は、断面が凹形になった箱堀形式が一般的に見られる。堀(濠)の幅は、平均20メートルあり、深さも平均2.7メートル内外であったから、簡単には侵入できないし、石垣の勾配の扇状積みになって、上りにくい。なお菱の門を入ったところにある三国堀は、捨て堀で、まとまって入ってくる敵を分散させるために造られた空堀だ。

それに加えて、穴門(敵が攻め込んできた時、簡単に塞げる仕組み)、狭間、石落としなど様々な工夫が施されている。姫路城を要塞として見ると、また違った姫路城が見えてくるはずである。

その結果、よく、よいデザインは機能的に優れていると言うが、姫路城は総合的に機能的に優れているが故に全体の優美さを保っていると分るかもしれない(実際は、精査して分るまでには時間がかかると思うし、戦いの研究もしなければならない)。

続く。

*追記 堀、濠、壕について。

上記の記事では、総称として「堀」の文字を使用している。その中で、「濠」は「水をたたえているもの」、「壕」は「水が入っていないもの」となります。なお、桜門付近の濠の幅は、34.5メートルもある。

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