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2014年7月 3日 (木)

姫路城の楽しみ方 第2回 連立式天守閣

姫路城の天守閣は、その要塞の中枢機能を担っている。よって極めて機能的に作られている。建築様式は織田信長の安土城の天守閣の流れを引き継ぎ、発展させたものと云われる。

連立式天守閣と呼ばれるもので、五重六階の大天守(*注1)を囲んで、東天守、西小天守、乾小天守の三つの三重天守を連ねた複雑な形は、日本の築城の歴史で最大なものであり、それが現存しているのだから、それを見るだけで十分価値がある。

天守台(天守の土台)の南東隅に大天守、北東隅に東小天守、北西隅に乾小天守、南西隅に西小天守を配している。そして、大天守と東天守、乾小天守、西小天守の三つの小天守を、時計の逆回りに、イ・ロ・ハ・ニの渡櫓(わたりやぐら)で繋いだ構造だ。侵入路も複雑に設計され、容易に天守閣に上がれないように設計されている。

ちなみに、櫓(やぐら)とは、もともと「矢倉」とか「矢蔵」と書かれていた。すなわち、矢などの武器や食糧などを蓄える蔵だった。ところが、戦いの時は、矢を放ったり、時には指揮をとったりする場所であった。通常二層で、大切な所には三層にするようだ(*注2)。

また、白漆喰総塗込の壁と入母屋屋根に、屋根の端部にある三角形の外壁である破風を巧みに配している。破風は、千鳥破風・大千鳥破風・唐破風を組み合わせている。ちなみに、千鳥破風とは、本を開いて伏せたような形状になっていて、唐破風は、中央が上向きに反り、左右が下向きに反って弓なり状になっている。

天守の窓は、太い格子が嵌められた格子窓が中心になっている。これは敵の侵入や矢玉を防ぐためだ。ただ、単に防御機能だけでなく、乾小天守、西小天守には、黒漆塗りで、金箔金具によって飾られた装飾性の高い華頂窓も見られる。

*注1

ちなみに大天守の高さは、海抜92メートルだ。

*注2

姫路城では、例外的に戦争とは関係のない化粧櫓もある。

次回に続く。

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