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2014年7月 5日 (土)

姫路城の楽しみ方 第3回 屋根瓦

姫路城には、たくさんの屋根瓦が使用されている。56種類の瓦が使用されているそうだ。既に解体されてしまったが、姫路城大天守修理見学施設「天空の白鷺」で確認された方も多いと思うが、大天守だけでも7万5千枚の屋根瓦が使用されている。

城の屋根の形は複雑だ。それゆえ、いろんな瓦が使用されている。一般的な丸瓦、平瓦はもちろん、軒先に使われる軒平瓦、軒丸瓦、あぶみ瓦。そして棟に使われる棟込瓦、のし瓦、菊瓦、鬼瓦。更には、大屋根に飾られる鯱瓦。ちなみに鯱瓦は、大手前通りを歩いていると、道路沿いに飾られている(*注)。

そして、屋根瓦は三重に重ねられ、屋根目地漆喰が使用されていた。これは屋根瓦の継ぎ目や隙間に漆喰を盛り上げるように塗り込めている。風や揺れに対する補強の意味だが、結果的に、均等間隔に塗り込められた漆喰が独特の模様を呈して、美観を提供している。

そして、城内を注意して歩いていると気になるのが、屋根瓦の意外な利用だ。それが水路。瓦を縦に並べ、水路を形成している。コンクリートの無かった時代の最高水準の技術と云われている。こういう使い方に、当時から日本の技術の応用力の先見性が見られる。

*注

最近、明らかになったところでは、大天守の鯱が、雌雄のペアでなくて、両方とも、雌だということ。今回の修理では、大天守の最も高い位置にある大棟の一対だけを交換したのだが、姫路城の昭和の大修理で、現存最古の1687(貞享4)年の鯱瓦をモデルとしていたので、それに倣った。よって、両方とも雌になっている。

鯱は、頭が虎、胴体が魚のような想像上の生き物。城郭建築には、火除けの霊験があるという。他の城では、雌雄ペアになっており、おかしいと言えばおかしい。ただ、現状、実物や絵図が見つかっておらず、雌雄の復活は、当面、望めそうもない。

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