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2014年7月 8日 (火)

『官兵衛と軍師を描いた文豪たち』展に行く

姫路文学館で開催されている『官兵衛と軍師を描いた文豪たち』展に行ってきた。大河ドラマ『軍師 黒田官兵衛』も佳境に入ってきたが、久しぶりに楽しんでいる。彼が地元姫路出身ということもあるが、今回の大河は主人公に、しっかりスポットが当てられているので、分りやすいし、面白い。やっと本来の大河ドラマに戻った感じだ。

もちろん、史実とは若干異なる描き方もしているが、それは歴史小説と似ているかもしれない。歴史小説家は、彼らが当時知り得る限りの史実を参考にしながら、不明な部分は、自らの想像力で埋めていく。よって著者の考え方が作品に反映される。だから、時代が進むにつれて、新しい史実も発見されるので、描かれた話は、実際は史実と異なっていることも多い。

また作家も、概ね、彼らが生きた時代背景に影響される。だから作品の主人公が生きた時代とは本来、異なるはずだが、作家の時代感が投影されてしまう。そういうことで、時代小説を読むということは、大きな錯覚を生んでしまうリスクを背負っている。それでも多くの人は、時代小説を楽しむ。自らを小説の中に一体化しやすいからだろう。

さて、かつての文豪が描いた時代小説も同様だ。この『官兵衛と軍師を描いた文豪たち』展では、官兵衛を描いた小説家はたくさんいるが、その中で、吉川英治、海音寺潮五郎、松本清張の作品を紹介していた。

その他の軍師では、諸葛孔明、竹中半兵衛、後藤又兵衛、山本勘助、真田幸村、直江兼継、耶律楚材、呂尚関係の作品が取り上げられていた。流風も、若い時は、これらの時代小説よく読んで、わくわくしたものだ。

日本史だけ学んでも単調で面白くないが、歴史小説から学ぶ人間関係は、社会でも十分参考になる。そういう意味で、歴史小説は、史実を知る以上に、そういうところに価値があるのだろう。

展覧会は、平成26年8月24日まで。若い人たちが、歴史小説に親しむきっかけになればと思う。

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