« 寄付・ボランティア依存の政策でいいのか | トップページ | 『明石藩の世界Ⅱ』展(明石市立文化博物館)観覧 »

2014年9月21日 (日)

国の分裂は国家の弱体化の象徴

国の分裂は国家の弱体化を象徴している。今回の英国のスコットランド独立運動も、そうだし、スペインでもカタルーニャ独立運動が起こっている(*注)。米国でも、地域外への税金の支払いを拒否する“国内国家”の出現がある。

多くの理由は、自分たちは、国に貢献しているのに、見返りが少ないから、独立するというものである。ただ、第三者から見れば、自分たちさえ、よければいい、というような短絡思考が見え隠れする。

だが、凡そ、自己の存在は、一人では生きられないのは明らか。誰かに貢献して、回りまわって自分に恵みが来る。彼らの独立志向は、ある意味、わがままに近い。もちろん、それぞれの国には、政策の歪みがあるのかもしれない。

国内に、そういう騒動が持ち上がるのは、国の政治力が衰え、国家が弱体化の方向にあることを意味している。それを無理やり抑えつけるやり方もないではないが、常に危機を孕むようになる。

それでも、小国の独立国家が行く末は、どこも厳しい。皆が皆、民族自決などと言い出したらキリが無い。多少の違いはお互い認めて、国家として守っていくことは意味有ることだろう。

それにしても英国の弱体化は目を覆う。第二次大戦後の大英帝国の崩壊は、かつて植民地に旗として残ったが、今後も独立問題が出るようであれば、国家としての凋落は止められない。国連の常任理事国としても相応しくなくなる。改めて『大国の興亡』(ポール・ケネディ)を読み直してみたくなった。

*注

先進国の独立運動は、その他に、英国の北アイルランド、カナダのケベック、ベルギーの北部オランダ語地域等がある。これらの地域の動きは、日本にも影響するので、常々観察しておく必要がある。

|

« 寄付・ボランティア依存の政策でいいのか | トップページ | 『明石藩の世界Ⅱ』展(明石市立文化博物館)観覧 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 寄付・ボランティア依存の政策でいいのか | トップページ | 『明石藩の世界Ⅱ』展(明石市立文化博物館)観覧 »