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2014年9月10日 (水)

『お気に召すまま』再読

シェイクスピアの『お気に召すまま』を読み直してみた。この喜劇は、割と気楽に読める。そして、楽しい。特に、ロザリンドという旧公爵の娘の言葉が面白い。彼女は、オーランドウに恋するのだが、今回は、男装したロザリンドが、自分の本心を隠して、オーランドウに恋の手ほどきをする場面を取り上げよう。オーランドウは、ロザリンドが男装していることは知らず、ロザリンドへの恋の告白の練習をしている。

彼に、「彼女を我がものにした上は、いつまでも離さないでいるか」と問うと、彼は「永遠に、一日の限りまで」と答えたのに対して、ロザリンドは言う。原文では、次のようになっている。

Say 'a day',without the 'ever.' No,Orlando;

men are April when woo,December when they wed;

maids are May when they are maids,but the sky

changes when they are wives.I will be more jealous

of thee than a Barbary cock-pigeon over his hen.

more clamorous than a parrot against rain, more

new-fangled than an ape,more giddy in my desires

than a monkey:I will weep for nothing,like Diana

in the foutain,and I will laugh like a hyen,and

that when thou art inclined to sleep.

要するに、男も女も、恋している時はいいが、結婚してしまえば、お互い変わると言っている。それは全世界共通のようだ。特に女性は嫉妬深いし、ちょっとしたことで騒ぐし、浮気っぽく多情になり、男が気分いい時を狙って泣いたりする。また眠りたい時に、話しかけ笑いかけてくる。男には、そういう難儀が待ち構えていると。

どうも、これはシェイクスピアが、男装のロザリンドをして言わしめている感じ。多くの男は、同意するだろうから笑いを取れる。そんな感じかな。シェイクスピアの作品は、通読するのもいいが、人物に絞って、その発言だけを読み取っていくのも面白い。

*参考

シェイクスピア作 『お気に召すまま』 阿部知二訳(岩波文庫)

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