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2014年9月 4日 (木)

唇亡ぶれぱ歯寒し、ということ

テレビを見ていて、時々、歯ぐきを見せて笑う女優や女性タレントがいる。みっともないことだと思う。昔は歯を見せて笑うこともいけないとされたようだが、最近は、そこまで言わない。適度に歯を見せて笑っても、品がよければ、いい。ところが、歯ぐきまで見せると、明らかに品が無くて、おかしい。彼女らは、仕事柄、もっと自分を美しく見せる研究をして欲しいものだ。百年の恋も一度に冷める。ファンの方も嫌だろう。

さて、表題の「唇亡ぶれぱ歯寒し」は、『春秋左氏伝』にあるもの。『春秋左氏伝』については、いろんな見方があるようですが、『春秋』の解釈と『左氏伝』が合体したものとして見ておきます。これ以上のことは専門家の範疇で、流風が説明しきれるものでもありませんので省略(笑)。

この話の内容は、賄賂で同盟を崩されようとしている虞の国の王に対して、賢臣の宮之奇(きゅうしき)が諌めるために持ち出した話の中にある。当時、すでに、「輔車相依り、唇亡ぶれば歯寒し」という諺があったようだ。

唇が無くなってしまうと、歯がむき出しになるので、風をそのまま受けてしまうと、寒い。折角、今まで同盟して援けあってやってきたのに、間違った強欲のために、それを崩せば、双方、失うものが大きいと、諫言したのだ。

しかし、この諫言は、聞き入れられることなく、王は変な欲を出し、罠にはまって、虞の国は滅んでしまう。こういうことは現代でも見られる。国のことはともかく、企業では、よく見られること。一時の迷いが不幸を招く。

経営者には、多くの甘言・儲かり話などで誘って、近づいてくる輩がいる。経営者というのは、いつも不安だから、そこに付け込むのだ。しかしながら、そういうことには左右されない確固とした経営姿勢は必要だ。簡単に儲かる話など、この世の中にはない。

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