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2014年12月 7日 (日)

地元百貨店の破綻

姫路の地元老舗百貨店「ヤマトヤシキ」が破綻した。2014年12月4日、ヤマトヤシキは、事業再生ADR(私的整理の一種)を申請し、受理されたと発表。同社は、5年連続で最終赤字を計上していたという。一般に、企業は3年連続で赤字を継続すると破綻すると言われるから、ここまで、よく持ちこたえたと言えるかもしれない。

ただ何とかなる、何とかなると頑張った結果が、処理を遅らせたと言えないこともない。経営悪化の原因は、大きく二つ。一つは1990年代以降、大型店の出店規制をする「大規模小売店舗法」が順次緩和され、市内周辺に、流通大手が進出し、郊外に大型ショッピングセンターを出店させたことで、中心市街地が空洞化し、地盤沈下が鮮明になったこと。

もう一つは、2008年のリーマン・ショックの影響で消費が一気に落ち込み冷え込み、その流れが変わらなかったことが企業体力を減じていったことだ。更に、それに追い打ちをかけるように、2013年には、JR姫路駅前に、ピオレが開業し、完全に人の流れが変わってしまった。

再生は、雇用を継続し、屋号を残すことを提案した「マイルストーンターンアラウンドマネジメント」が担当。今まで余裕が無くできなかった大改装に着手し、売り場の改革(商品構成、販売方法)を行うようだ。加古川店には若者向けの新ブランドも導入するという。また外商のサービス強化も考えているようだ。

またヤマトヤシキと言えば、周辺の商店街と一蓮托生の関係。姫路の活性化には、重要な意味を持つ。それと共に、商店街自体も店の入れ替え・改装など改革が急がれる。ヤマトヤシキと周辺商店街の再生が、市民としても、注目される。

*追記

一市民として見れば、ヤマトヤシキは、観光客が通る、50メートル道路に接する店なのに、それが活かされていない。今はショーウインドーになっているが、そもそも不要であろう。また一階に、化粧品売り場も、必要ない。観光客向けの施設が求められると思う。

また、百貨店としては規模が小さいのだから、もう少しターゲットを絞った方がいいかもしれない。あるいは逆に、拡戦略をする時は、ブランドを利用して、周辺商店街への出店を増やしていくことも必要かもしれない。

*追記

このニュースを知って、ヤマトヤシキの売り場に行くと、売り場の皆さんは、雇用が継続されることがあるのか、以前より明るく元気だった。改革に伴い、いろいろ辛いことはあるだろうが、頑張って欲しいものだ。

*2015年12月20日追記

報道(神戸新聞)によると、ヤマトヤシキの改装計画の概要が明らかになっている。2016年1月から、地下一階から地上二階の生鮮品売り場などを強化する。エスカレーターも増設し、2016年4月下旬に改装オープンする。三階以上は、2016年秋以降に着手。

具体的に内容は、一階にオープンカフェを設置し、地下一階は、パン店と喫茶店(多分、ドンクとUCC)を除いて、全面入れ替え。二階の婦人服売り場も再編。

また、今まで閉めていた屋上については、姫路城が眺望できる立地を活かし、ビアガーデンなどとして活用。やっと折角の資源を利用するようだ。観光客を取り込むには、必要な改装だろう。路面店の有利さを利用した一階のオープンカフェも個人的には賛成だ。

ヤマトヤシキの改革は、姫路市の活性化に大きく影響する。頑張ってほしいものだ。

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