« 『日本国憲法を生んだ密室の九日間』読了 | トップページ | 最早、賃金アップの時代ではない »

2014年12月22日 (月)

面白かった大河ドラマ『軍師官兵衛』

  春の日に 軍師逝きけり はればれと (流風)

2014年の大河ドラマ『軍師官兵衛』が12月21日の放送で終了した。創作の部分は少なく、若干の脚色はあったものの、史実がほとんどだから、余計に面白かった。それに主演の岡田准一さんの演技が光ったと思う。彼については十分知らなかったのだが、歴史にも造詣が深く、武道もやっているらしい。そういうことが演技に活かされていたのだろう。

その他、若干のミスキャストもあったが、御愛嬌。芸能事務所からの売り込みもあるだろうし、抱き合わせタレントも使わざるを得ない事情も分る。それでも、全体として、面白く仕上がっていた。やはり人間官兵衛にスポットを当てたのが正解だったのだろう。

2014年の「今年おもしろかったドラマ」(大和ネクスト銀行調べ)として、『軍師官兵衛』が取り上げられている。やはり評価はかなり高く、次のようになっている。

  総合評価       5位

  男性評価       1位

  女性評価       9位

  シニア予備軍評価 4位

  シニア評価      4位

これは、全体として見れば、高い評価だ。実際、私も通年で視聴した。通年で視たのは、久しぶりだ。最近は視聴率を意識してか、女性におもねる作品作りが多かったからだ。それに歴史を捻じ曲げている演出・シナリオも気に食わない。それで、今まで、大抵が途中で視聴を止めていたから、それと比べれば、『軍師官兵衛』は、どこか惹きつけるものがあった。

確かに地元出身の官兵衛だから、余計に関心があったことも事実だが、それ以上に官兵衛の厳しい世渡りを自分の身に置き換えて視た人も多いかもしれない。特に男はそうであろう。男の嫉妬のいやらしさに同情・共感していた人も納得の内容だろう。

そのような環境下、理想を持つこと、人間力を養うこと、人を大事にすること、部下の意見に耳を傾けること、部下を信頼すること、人を活かして使うこと等々、いろんな教訓が含まれていた。学生たちも、強く関心を持って視ていたようだ。彼らにも、心に響く何かがあったのだろう。

今回の作品の黒田官兵衛は、あまり知られてはいなかったが、多くは史実に基づいている人間模様だ。この人間模様は、現代にも通じるもので、共感が得やすく、そういうことも魅力の一つで、ある意味、演じる方も、やりやすかったかもしれない。今後も、無理のない、このような作品作りに取り組んで欲しい。

*追記

なお年間平均視聴率は次のようであったという。

  関西 18.2%    関東 15.8%

|

« 『日本国憲法を生んだ密室の九日間』読了 | トップページ | 最早、賃金アップの時代ではない »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 『日本国憲法を生んだ密室の九日間』読了 | トップページ | 最早、賃金アップの時代ではない »