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2015年1月 5日 (月)

平成27年の干支~乙未(きのとひつじ)

今年、平成27年の干支は、乙未(きのとひつじ)だ。乙未は、「いつび」とも読むらしい。例年のように、兵庫県立図書館で頂いた資料に基づき、記しておこう。

それでは乙未の解釈について、見ていこう。

まず「乙」だ。干支では、「いつ、きのと」と読むが、一般的には、「おつ」と読む。昔の人は、「甲、乙、丙、、、、」と学習評価されたし、軍隊入隊検査でも「甲種合格」とか「乙種合格」とか呼ばれた。少し脱線してしまった。

干支では、十干の「乙」の字は、じくざくの形をかたどって連想している。これは種から出た芽が地上に出ようとして曲がりくねった状態を意味している。種植えしている人には誰にも分りますね。五気では、「きのと(木の弟)」で、陽気のまだ伸びない、かがまっているところを意味するらしい。陰の木。

また「未」の字は、木の先に小枝が出た様子を表し、木のまだ伸びきらない部分を示す象形文字だ。「まだ、、、していない」の意味だ。陰の土。十二支の第八番目。方位は、南から西へ三十度の南南西の方角。

この両者を組み合わせたものが、乙未。「木克土」と呼ばれ、木は土を傷める意。すなわち、木は、根を地中に張って土を締め付け、養分を吸い取って土地を痩せさせるところからの発想だ。よって相手を打ち滅ぼすマイナスの関係だ。

どちらかがプラスになっても、どちらかにマイナスになる関係と言えようか。確かに、全体的な印象は、一方的な支配関係にも見えるが、やり過ぎるとバランスを崩す。土が肥えなければ、生物も大きく成長しない。バランスが取れている間はいいが、バランスを崩すと、支配している方も、大変なことになるということだろうか。各人、読みとって欲しい。

次に、歴史的に、乙未の年に何が起こったか見ていこう。

◎  995年(長徳元年) 藤原氏の全盛で、道長の時代。

     この世をば わが世とぞ思う もち月の

         かけたることも なしと思えば

                       (道長)

皮肉にも、ここから藤原家の衰退の兆しが始まる。

また清少納言が『枕草子』を著している。

◎1055年(天喜3年) 天喜の荘園整理令

荘園整理令は、902年から1156年まで、天皇の代替わりごとに発令されている。内容は、違法荘園の整理・停止だ。天喜の荘園整理令は、後冷泉天皇の時代のもの。

◎1175年(承安5年) 法然、専修念仏を唱える。

専修念仏とは、法然が始めたのだが、他の行をせず、ひたすら念仏だけを唱えるもので、伝統的な仏教からは排斥された。

◎1695年(文禄4年) 秀吉、関白秀次を高野山に追放。

秀次の子、妻ら30余人を京都三条河原で処刑。これは、昨年、大河でも描かれたが、秀頼を後継ぎにしたいがために、秀吉が執着し、豊臣家の崩壊を早めた。

◎1655年(承応4年) 幕府、刑罰などの市中法度を公布。

徳川幕府は、度々、市中法度を公布しているが、この年のものは、町人の殺傷、窃盗、放火、文書偽造に関する処分令を示したもの。

◎1715年(正徳5年) 近松門左衛門『国姓爺合戦』大坂竹本座で初演。

以後、17ヵ月続演したという。当時の熱気が伝わってくる。

◎1775年(安永4年) 長久保赤水『日本輿地路程全図』作成

別名「赤水図」。長久保赤水が、日本人として、日本地図としては初めて、経緯線が入った地図を作製した。但し、森幸安の図を元にしている。伊能忠敬の地図より劣るが、当時としては正確さが驚異的だった。また伊能忠敬の地図は幕府が非公開だったため、「赤水図」が広く流布し、海外にも流れた。海外は、日本の測量の正確さに驚いたという。また、現在、韓国と問題になっている「竹島」も日本の領土として示され、当時は「松島」と呼んでいた。

◎1835年(天保6年) 但馬出石藩の御家騒動で、藩主仙石氏を処罰

但馬出石藩で、財政再建について、家老間で対立し、お家騒動に発展し、後に幕府まで巻き込んだ。対立のポイントは、一方が「急進的な重商主義的産業振興策と人件費削減策」であり、もう一方は、「質素倹約令の励行」というものであった。現代日本にも通じます。

◎1895年(明治28年) 日清講和条約調印

別名「下関条約」。日清戦争後の講和条約。下関の春帆楼で締結された。

◎1955年(昭和30年) 日米原子力協定調印

ここから日本の原子力発電が始まる元になった。

また森永ヒ素ミルク事件表面化した。

以上のように見ていくと、様々なことが起っているが、乙未の年の特殊性は見当たらない。強いて言えば、何かが始まり、何かが終わっている。

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