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2015年1月21日 (水)

民主党に望まれること

岡田氏が、民主党代表選で選ばれたらしい。安易な政党合流姿勢を採らないのは正論だろう。それは小沢氏の手法で既に失敗しているので明らかだ。地道に党勢を拡大する姿勢が問われるから、岡田氏を選択したことは、民主党には結果的に良かったかもしれない。ただ、彼は、生真面目で、原理主義者と呼ばれる堅物。彼に求められるのは、器を大きくすることだろう。党内のいろんな考え方を、どのようにまとめることができるか、そこが課題だろう。

さて、与党の自民党が戦後、長く政権を担っていたのは、政策がいいとか、人材が揃っているとかということではなくて、党内、国内外の利害調整能力が長けていることだと言われる。そのため、地に足のついた泥臭い政治をやってきた結果が多く支持を受け、政権を担ってきた。

ただ、歴史的には、一党優位の政治は危うい(昔の自民党は、派閥が跋扈しており、その結果、党内競争が働いていた。一党と言いながら、様々の意見を吸収していた。現在の自民党には、それがない)。やはり競争する立場の健全な野党は必要だ。

民主党に欠けているのは、まさに、自民党が持っている利害調整能力と、それを現場で泥臭く動く人材だろう。どうかすると、かつての民主党政権や前代表のように評論家のような姿勢をし、政策の実現性から、はずれる。だから一時的に、国民に支持されても、実現しないとなると、そっぽを向かれる羽目になる。

やはりビジネスと同様、政策実現に向けた、内外の人間関係構築力が必要だ。それには、自民党が財界や学者等を巻き込んで政策提言させているように、労働界だけでなく各界を巻き込んだ政策論議にする必要がある。

自民党に欠けるのは、自党で政策提言する能力だが、民主党は、まだ自党で政策提言しようとする生真面目さはあるが、かえって、それが独善を生む。多くの人々を巻き込んで、主張に広がりが伴なわないと力につながらないことを理解するべきだろう。

また民主党としての、党内一致の政党理念の一貫性が必要だが、未だに理念というものが、伝わってこない。それは例えば、中道リベラルとか、緩やかな護憲とか、中間層の厚みを増すとか主張するとかが必要だが、そのために何をするかぐらいは明らかにしなければならない。例えば、あるべき仕事の仕組みの提案だったり、働く人々を守る法整備であったり、所得再分配であったり、その他の相応しい税制にするくらいの主張は必要だ。

また、党の運営に関しては、彼らも過去の失敗から認識しているようだが議論百中しても、決まったことには従う組織運営を確立することも求められる。

それから、以前の鳩山政権で失敗したように、政権交代しても、外交の一貫性は守るということを党内で共通認識にしておくことは大切だ(但し、常任理事国になることを目的に暴走する安倍外交は大幅に修正する必要があるが)。単なる国内向けの理念だけで突っ走ると、世界から信用されなくなることを肝に銘じるべきだろう。それには、まず英米との政治交流は欠かせないだろう(全て彼らに従う必要はないが日本の意志は明確に伝えておくべき)。彼らの理解なくして、政権奪取はあり得ない。

当面、自民党が地域創生に成功すれば、政権が続くと思う(但し、首相は、相変わらず、ころころ変わると思う。安倍首相も、もう限界だろう)が、民主党も、現実的な政党に目覚めれば、将来的には政権奪取も不可能ではない。だが、まず全国で、各界に幅広く支持者を増やし、候補者の人材の発掘・育成に努めることが先だろう。これには、相当の時間がかかると思われる。

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