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2015年1月23日 (金)

高坂正尭著『世界史の中から考える』読了

本屋をうろうろしていて、ふと高坂正尭氏の書籍が目に入った。彼は国際政治学者だが、平成8年に亡くなっている。彼の本としては、過去に『文明が衰亡するとき』(新潮選書)を、若い頃に読んだ。

国際政治の根本を読み解き、その見解は、今でも通用する。学者というものは、そうでなくてはならない。最近の政治学者は評論家になっていて、刹那的な考えを表明するか、権力者に御世辞を言う程度だ。

さて、今回、目に付いたのが、『世界史の中から考える』(新潮選書)という本。初版が1996年だから、20年くらい前の本だが、その内容は、『文明が衰亡するとき』同様、歴史を分りやすく、国際政治の根本を説いている。いろいろ述べているのだが、多くの事例を出しながら、結局、ナショナリズムが国家を危機に追いやる、ということだ。

国民が興奮して、頭に血が上って、出す結論は、概ね、間違った判断を為政者に下させる。全体の問題を冷静に把握して、問題の背景を掴み取り、本質を暴いて、課題を抽出して、あるべき方向に持って行く。つまり国民は興奮させられないようにすることが大切だということだろうか。それは最近の日本を取り巻く諸問題も、そのように捉えるといいのかもしれない。

*追記

若い方には、『文明が衰亡するとき』、『世界史の中から考える』の両書を読まれることをお勧めする。

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