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2015年2月 5日 (木)

「言質」への意識の大切さ

どうも最近の日本の政治トップ層は、言葉を大切にしないようだ。そのため、多くの誤解を招いている。それで彼らが失脚するだけならいいが、今回の中東問題のように、災難が国民に降りかかるとなると、それは大問題だ(*注)。国民からすると非常に困ったものだ。

昔の政治家は、「言質(げんち)」を取られないように細心の注意を払ったものだ。特にトップは、『論語』の「綸言汗の如し」というように、一旦発した言葉は戻せないので、発言には気をつけた。それが出来ない人は、早々に失脚している。

「言質」とは、「後日の証拠となる約束の言葉」のことである。よって発言する時には、相手方がどのように受け取るか、微に入り細に入り事前に検討される。一般には、大体、スタッフが文面を作成し、トップがチェックを入れる。

現在の日本の政治トップは、残念ながら、所謂、三流政治家のレベルの評価を受けている。原因は、政治家の発言は独断で、シナリオを作成するスタッフの言うことを聞かないのか、それともスタッフの意識が低いためシナリオ自体が駄目なのか。

いずれにせよ結局、政治家の発言は今は瞬時に世界に伝わる。更に悪いことに、本来の意図とは異なる翻訳をされる場合もある。翻訳しても、誤解されない発言にする必要があるが、果たして、そういう意識があるのかどうか。

政治家は、思慮を深くし、正確に伝わるような発言に配慮すべきだろう。更に今はネットであらゆる発言が瞬時に世界に伝えられる。「言質」への強い意識を持ってもらいたい。政治家が、あらゆる発言のリスク管理ができないのなら、政界から去って頂きたい。国民には迷惑なだけだ。

*注

そもそも、この時期に、首相が、のこのこと中東訪問したことが問題だ。武器ビジネスに参戦しようと考えたのだろうか。誰が考えたのかは知らないが、死の商人の罠に嵌ったと言っていいだろう。彼らは、両者が戦えば、それだけ潤う。彼らのビジネスに関与することは危険が伴う。

そして、戦争によって、金融市場が動いて、利ザヤが稼げる。イスラム国は、死の商人の代理人に過ぎない。また欧米の政権を支えているのも、死の商人であることを忘れてはなるまい。未だ日本政府が、きれい事を言っているのには呆れる。武器ビジネスは、そんなに甘いものではないし、国民を危機に陥れる可能性も高い。

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