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2015年2月25日 (水)

謡曲『正尊』について

「敬って白す起請文の事、上は梵天帝釈四大天王閻魔法王五道の冥官泰山府君下界の地には伊勢天照大神を始め奉り、、、」(正尊の起請文)

今回は、謡曲『正尊』を取り上げる。正尊(しょうぞん)とは、『平家物語』では、土佐坊昌俊とされている人物。話は、梶原景時の讒言で、頼朝は義経に、不信を抱き、不和となり殺そうとする。その役目を担わされたのが、正尊。鎌倉から、義経の方に向かう。

討伐命令は秘し、現地に到着するが、義経、弁慶側も、そのことは察知しており、ここで、丁々発止のやり取りがある。正尊は決して、討伐しようとは思ってみないことと、起請文まで持ち出す。あまりにさらさらと書くので、義経は、その達者のことを評し、酒宴を開き、もてなす。

ところが、正尊は帰るなり、早速、夜討ちの準備を始める。そのことは、すでに放っていたらっぱ(スパイ)の情報で、義経側に伝えられ、義経は迎え撃つ準備万端で待つ。正尊一党が押し寄せるが、郎党は次々と打ち果たされ、正尊は捕われの身となる。

この謡曲の面白さは、謡曲らしからぬ作品で、活劇がある。チャンチャンバラリと戦闘の場面があることだろう。謡曲では珍しいことだと思う。話の筋も分りやすく、その文言も、複雑ではないので、誰でも理解できる。まるで時代劇か歌舞伎を見るような感じだ。テンポもよく、多くの方に楽しんで欲しい謡曲だ。

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